内容説明
本書では、「学校に根づく」総合的な学習の研究のこれからの課題は、「その学校らしさを発揮したカリキュラム」の作成と、「総合的な学習らしい授業研究デザイン」であると考え、「総合的な学習に向けた子どもと教師の期待」「その学校らしさを発揮したカリキュラムのつくり方」「授業モデルはない・自分たちから発信する授業研究の進め方」の3点にまとめて解説している。
目次
第1章 総合的な学習に向けた子どもと教師の期待(総合的な学習にかかわる考え方のポイント;子どもからみた総合的な学習への期待;教師からみた総合的な学習への期待と現実)
第2章 「その学校らしさ」を発揮するカリキュラムのつり方(「その学校らしさ」を発揮するカリキュラムのポイント;全体構想を立てるための5つの手順―自校で育てる子ども像から;指導計画をつくるための5つのステップ―実践そして修正、また実践のくりかえしから;単元を開発するに当たっての具体的な視点)
第3章 「授業モデルはない」「自分たちから発信」する授業研究の進め方(授業研究の進め方をデザインする;子どもの学びの姿の実態から、問題解決的活動を見直す;「5つの総合化」の具体的手だて―授業研究の視点から;教師の本当の「出番」を大切にし、教師の役割を発揮する)
著者等紹介
小川哲男[オガワテツオ]
1949年宮城県生まれ。宮城教育大学卒業。東京都公立小学校教員、東京都武蔵野市教育委員会指導主事、東京都立教育研究所指導主事を経て、現在、昭和女子大学短期大学部専任講師。この間、文部省小学校学習指導要領作成調査協力者会議委員(理科)を務める。専門は、理科教育、生活科教育。日本学校図書館学会理事、野外文化教育学会理事、日本理科教育学会会員、日本科学教育学会会員
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