内容説明
これからの教育は、「学習の質」をこそ問うべく発想の転換を図らなければならず、ゆとりの中で「生きる力」をはぐくむことが求められています。知識そのものは、単一の形では生きて働く学力とはなりません。体験を通して獲得した知識は、生活の中で躍動的な生きる力となって活用されるであろうし、主体的な目的遂行、課題解決の過程で獲得した知識は、子どもなりの論理の筋道の構築の中で認識され、やがて「生きる力」の源となって働くであろうと考えます。算数科において、この「生きる力」について考えてみますと、基本的な原理や原則に裏打ちされた「基礎的な知識と技能を身に付ける」「日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考える」能力と「活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付く」「進んで生活に生かそうとする」態度を育てることと言えます。また、この能力・態度は主体的な算数的活動を通して実現されます。本書に掲載された各事例は、よりよいTT(ティーム・ティーチング)を目指して工夫・改善を加えていただいたもので、完成されたTTの展開ではありません、さらに工夫や改善の余地が残されています。
目次
第1章 これからの算数教育で実を上げるティーム・ティーチングのあり方
第2章 子どもの学びに対応するティーム・ティーチング
第3章 効果的なティーム・ティーチングの具体的展開(基礎・基本の確実な定着を図る授業;楽しく充実した問題解決ができる授業;子ども自ら進んで取り組む課題選択の授業;横断的・総合的な取り組みによる授業;作業的・体験的な学習の場を生かす授業;子どもとのティーム・ティーチングによる授業)
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- 天魔の乱 - 長編時代小説 光文社文庫