出版社内容情報
本書は、和楽器(邦楽器)について、日本とアジア各国に目をむけ、その歴史およびルーツを解説。アジアの各種民族楽器と和楽器との関連性を追及し、相異点や共通点などを「音楽に国境はなく言葉は要らない」という著者の体験および現地で調べみてきたことなどを分かりやすく解説している。
内容説明
音楽に国境はなく言葉も要らない。和楽器(邦楽器)について、日本とアジア各国に目をむけ、各種民族楽器との共通点や相違点、その歴史およびルーツをわかりやすく解説。
目次
序章 アジアについて
第1章 弦鳴楽器について
第2章 日本とアジアのツィター属
第3章 日本とアジアのリュート属
第4章 その他の弦鳴楽器
第5章 アジアの楽器・音楽の特徴
著者等紹介
釣谷真弓[ツリヤマユミ]
芸名・釣谷雅楽房。箏曲家、日本音楽史・アジア民族音楽研究。金沢市出身。日本国内、海外(NYカーネギーホール、シドニー・オペラハウスはか欧米、アジア各国)での演奏活動に加え、日本音楽史、民族音楽関係の執筆、音楽大学や各種講座でのレクチャー、小・中学校での公演などで日本音楽の普及に努めている。自ら蒐集したアジア民族楽器を用いてのユニークな講義は定評がある。2006年北國芸能賞、2013年金沢市文化活動賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
1
民族芸能と楽器を追い求めた放浪 アジアと和楽器の関連性追究 音や命の吹き込みを感じる体験 古代の舟による交易 ヒスイが語る広範囲な行動 シルクロード 文化の伝播路 目に見えない文化の運び込み 古墳時代の音楽や芸能の流入 雅楽 世界最古のオーケストラ 楽器分類 発音体による五分類 弦鳴楽器 日本とアジアの深い関連 筝 全体を竜に見立てた意匠 三味線 近世日本音楽の主役 胡弓 心に沁みる繊細な音色 楽音ではない音の積極的な使用 サワリ 三味線の命 「色」をつける表現への感性 「間」を重視する独特なリズム感2025/05/14