乱世の天皇―観応の擾乱から応仁の乱まで

個数:

乱世の天皇―観応の擾乱から応仁の乱まで

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 00時42分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784490210354
  • NDC分類 210.45
  • Cコード C1021

内容説明

天皇権威を復活させた足利義教、天皇から叱責された足利義政、そして、最期まで戦い抜いた後花園。室町・戦国時代における天皇家の頽廃と、そこからの奇跡の再生への軌跡を明らかにした意欲作。

目次

天皇存続のキーパーソン後花園天皇
第1部 分裂する天皇家(天皇家の分立;南北朝内乱;後小松院政の展開)
第2部 後花園天皇の登場(後花園天皇の践祚まで;後小松院政下の後花園天皇)
第3部 後花園親政(後花園天皇と足利義教;戦う後花園天皇;後花園天皇の時代の海域アジア)
第4部 後花園院政(後花園院政の開始;応仁の乱と後花園法皇)
後花園の子孫たち―天皇はなぜ生き残ったのか

著者等紹介

秦野裕介[ハタノユウスケ]
1966年京都府生まれ。1990年立命館大学文学部卒業。1995年立命館大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。立命館アジア太平洋大学非常勤講師などを経て、現在、立命館大学授業担当講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

14
鎌倉後期の大覚寺統と持明院統との分裂から説き起こし、正親町帝に至るまで乱世を、「なぜ天皇は生き延びたのか」考察する本である。無論、後光厳院なども登場するのだが、ほとんどが後花園天皇の物語と言っても過言ではない。「天皇の父」に名実ともになるという妄執を抱き続けた伏見宮貞成親王と言う室町を代表する『看聞日記』を残した日記作家がソースだからである。息子に「太上天皇にしてして」と言い募り距離を取られるエピソードには物の哀れを覚える。武威の裏書人に成りおおせた天皇は、その後の日本を規定したのだ。2021/04/23

不純文學交遊録

6
後花園天皇に興味があり、図書館で検索してたどり着いたのが本書。武家政治時代の天皇は(幕府に抗した後鳥羽・後醍醐を除いて)存在感が薄いが、後花園は政治を顧みない将軍・足利義政を叱責したという。この逸話は史実と異なるが、それくらい政治に強く関与した天皇である。教養人でもあり、今でいう国立国会図書館も構想していた。当時は南北朝合一がなされたばかりで、皇位継承は不安定だった。現在に至る皇室の礎を築いた天皇が後花園なのである。気候変動や東アジア情勢も視野に入れ、動乱期の王権の実像を詳らかにした読み応えのある一冊。2021/11/03

Teo

2
面白い。これまでも室町幕府が北朝を見捨てて南朝に降った時期があったと言うのは知っていたが、その知識の中ではあくまでも北朝は単なる翻弄される道具と言う視点でしか見ていなかった。これを読むと持明院統がどう抗って、しかもその持明院統の中においても皇統の分裂と合一がどうなされたかがよく分かる。2021/05/07

預かりマウス

2
室町後期の後花園院を主題とした書だが、持明院統、特に光厳院以降の歴代についても詳しく解説されている。後花園院以降についても、正親町院まで簡単に解説される。読みやすくとても面白い。だいぶ前に今谷明の『室町の王権』を実に面白く読んだが、本書の著者も同書に触発されてこの専門に進んだとの由。鎌倉、江戸幕府と異なり、室町幕府は朝廷の御隣さんである故、関係も濃密で、事あるごとに足利将軍家に翻弄される皇族、摂関、公家衆の有様、ペーソスは日本史上この時代特有だ。2021/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16188438
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。