内容説明
古代・中世・近代、通時代的な視点から、日本史上最大の謎とされる“天皇”について、縦横に語る!
目次
第1部 天皇と国家(聖書と記紀から読み解く天皇論;古事記神話天皇制論―支配の正当性ないし根本法の視点から;天皇の統治―「おさむ」と「しらす」を通して)
第2部 王権の成熟(宝姫女帝(皇極=斉明)の母子王朝―天智と天武の母の実像
仮名文学の誕生と「やまと」
平安・鎌倉期の文学作品にみる天皇―色彩表現を中心に)
第3部 天皇と戦争(天皇とはなにか―死・性愛・戦争;中世前期における内乱と天皇)
第4部 近代天皇制(現人神の誕生―近代天皇の宗教的権威;北一輝と天皇―「国家機関の一つの天皇」から「国民の天皇」へ)
第5部 天皇制と戦前・戦後(臣民たちの天皇制―教育勅語から「生前退位」談話へ;メシアニズムと象徴天皇;吉本隆明“南島論”と天皇制)
著者等紹介
小路田泰直[コジタヤスナオ]
1954年生まれ。奈良女子大学文学部教授・副学長。修士(文学)
田中希生[タナカキオ]
1976年生まれ。奈良女子大学文学部助教。博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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