内容説明
よくわかる!現在の日本をつくった「激動の150年」の歴史。黒船来航から明治維新、二度の大戦、戦後の高度経済成長から現代まで―。150年の流れを一気読み!
目次
1章 黒船来航―そして開国へ
2章 新しい国家づくり―なぜ日本は急速な近代化に成功したのか
3章 「戦争の時代」の幕開け―すべては対ロシア戦略だった
4章 太平洋戦争へ―なぜ世界中を敵に回し、破滅の道を選んだのか
5章 占領下の日本―「精神」まで変革を迫られて
6章 戦後宰相たちの肖像―吉田茂から田中角栄まで
終章 「一致団結」が得意な日本人―バブルまでの高揚と崩壊後の冷淡
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えっくん
30
★★★★☆明治維新以降激動の150年の歴史と当時のキーパーソンを交えながら解説した本です。欧米列強の帝国主義による植民地化を目の当たりにし危機感を募らせた日本人が如何にして短期間で近代化を成し遂げたのか…彼らの有能さを誇らしく感じます。日本近代史の負の歴史は朝鮮半島への進出が起点とのことですが、歴史に学ぼうとせず孤立化した日本はアメリカの筋書き通りに太平洋戦争に巻きこまれて以降凋落気味です。戦後処理に尽力した吉田茂など有能な政治家はいたものの、狡猾でしたたかな諸外国に立ち向える外交力が必要だと痛感します。2020/07/27
かいゆう
23
黒船来航から現在まで。中心人物、世論、他国の動きなど、いろいろな方向から見た情勢が書かれており、なぜその出来事が起こったのかという部分が分かりやすい。また、参考文献からの引用も多く、この人はこういう考え方だったんだ、こうなる事は予想されていたのか、など当時の人の気持ちを知ることができたのはよかった。とりわけ、「フーバー大統領の回顧録」は、戦争本をたくさん読んできた私にとって、重要なものとなった。2017/11/26
しゃんしゃん
7
さらっと近現代を一気読みできる。歴史からキーワードを知る。藩から国民へとなった日本人の変化。「イメージ」であり「想像」の面を持つ国民意識が、強大な力で歴史を動かし運命を時に悲劇へと導いた。同胞愛ゆえに数百万の人々が殺し合い、また自らすすんで死んでいった日本人。歴史は一つの見方だけでケリはつかない。総合的に検討することの必要を感じた。章ごとにまとめの年表、ポイントでまとめられ読みやすい。2017/11/19
kttys
6
学校の授業では詳しく学び切れない日本近現代史。幕末〜昭和末まで、明治維新による近代化、富国強兵の暴走する戦前、そして完膚なきまで叩きのめされた戦後に、日本国内だけでなく外国諸国の思惑と思想により様変わりしていく日本という国。その背景にはさまざまな交渉、駆け引きなどがあり非常に興味深い機関だと思う。特に面白く感じたのが、社会のシステムを構築and運用と日本国民の気質(柔軟性、同調圧力など)の関係。近現代史はリベアルアーツだけでぬくビジネスマンとしても生き方のヒントになる教材だと思う。2020/07/25
あるみの
5
戦前から戦後、その後の復興とバブル崩壊辺りまでの日本史が知りたくなったので読みました。とても読みやすくて、所々さらに詳しく知りたくなった箇所もあったので、メモして深く読み進めていけたらいいなと思います。2021/12/11