出版社内容情報
鎌倉時代から戦国時代までの中世の合戦の様相を社会史的立場から論じる
鎌倉時代から戦国時代までの中世の合戦の様相を社会史的立場から論じた1冊。中世軍事力の構造について、中世を通じて貫通的に把握し、特殊日本的な封建軍隊の矛盾を、徳川幕藩制の崩壊までを意識しつつ明らかにする。
序 章 中世軍事力の構造
第一部 中世武士の実像
第一章 九州に渡った東国武士・佐々目氏
第二章 伊賀国地侍の一揆と自治
第三章 内乱期高麗氏の厭戦意識
第四章 戦国土豪内田氏の系譜
【コラム1】鎧具足の「過料」・質ぐさ
第二部 内乱期の宮方武士と宮たち
第一章 元弘以前の楠木正成
【コラム2】名和長年 ― 後醍醐天皇の宿意に殉じた武将
第二章 黒血川以後の北畠顕家
第三章 興良・常陸親王考
【コラム3】垂水繁昌という男
第三部 合戦にみる軍事社会史
第一章 元弘三年京都合戦
【コラム4】楠木合戦の「元弘二年」
第二章 悪党と宮の武力
第三章 戦国期北武蔵の戦乱
【コラム5】書評 漆原徹著『中世軍忠状とその世界』
【コラム6】史料解説「二条河原落書」
【付諭1】建武政権の特質
【付論2】「峯相記」について
成稿一覧
あとがき
内容説明
合戦・軍事から中世の国家を読み解く。中世の合戦・軍事力の構造を把握し、特殊な日本的封建軍隊の矛盾を、徳川幕藩体制の崩壊までを意識しつつ明らかにする。
目次
中世軍事力の構造
第1部 中世武士の実像(九州に渡った東国武士・佐々目氏;伊賀国地侍の一揆と自治;内乱期高麗氏の厭戦意識;戦国土豪内田氏の系譜)
第2部 内乱期の宮方武士と宮たち(元弘以前の楠木正成;黒血川以後の北畠顕家;興良・常陸親王考)
第3部 合戦にみる軍事社会史(元弘三年京都合戦;悪党と宮の武力;戦国期北武蔵の戦乱)
著者等紹介
新井孝重[アライタカシゲ]
1950年、埼玉県に生まれる。1973年、早稲田大学第一文学部卒業。1983年、同大学大学院博士課程修了。2001年、博士(文学)学位取得。獨協中学高等学校教諭を経て、獨協大学経済学部教授(日本社会史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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