内容説明
現代日本語に占める漢語の比率は、いまや和語を圧倒して日本語のほぼ半数にまで迫っている。日本語語彙における和語と漢語の比率が逆転するのは明治時代であり、この時期、大量の訳語や和製漢語が誕生した。これらは、現代日本語における漢語の中核をなしているものである。本書は、現代日本漢語における造語法・機能・形成・使用の実態・東アジア諸語との語彙交流など多方面にわたって、気鋭の執筆者13名が漢語研究における諸課題を論じた。
目次
序章 現代日本漢語研究の展望(現代日本漢語研究の展望)
本編 漢語の海(造語の単位と機能;近現代日本語と漢語;東アジアにおける語彙交流(近代日本漢語の形成と中国語―漢訳『万国公法』から和訳『国際法』へ;中国語に借用された明治期の漢語―清末の4新聞を資料とした場合 ほか))
著者等紹介
野村雅昭[ノムラマサアキ]
1939(昭和14)年、東京に生まれる。国立国語研究所名誉所員。早稲田大学名誉教授。NHK放送用語委員。東京教育大学文学部卒。都立高校教諭、国立国語研究所言語計量研究部長などを経て、1989(平成元)年より早稲田大学教授。2009(平成21)年退職。専攻は、日本語学(文字・語彙)・話芸の言語学的分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件