内容説明
歴史家ならではの現代語訳で日本人と日本文化を再発見。読みやすさを追求し神名や人名を本書内で統一。古代特有の用語や言い回しの詳細な説明を交えつつ、登場人物の心理や社会的背景にも配慮した訳と解説。
目次
上巻(天地の初め;伊邪那岐命と伊邪那美命;天照大御神と須佐之男命 ほか)
中巻(神武東征と欠史八代;崇神天皇と垂仁天皇;倭建命の遠征 ほか)
下巻(仁徳天皇と石之日売命;仁徳天皇の子供たち;木梨之軽王と安康天皇 ほか)
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年(昭和25)、山口県生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学人文系大学院博士課程国史学科修了。文学博士(東京大学)。現在、明治学院大学教授。専攻は、日本史。歴史哲学や比較文化的視点からの幅広い執筆活動を展開、日本の思想文化の研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
23
仁徳天皇は、即位後すぐに高台から村々を眺めたところ、ご飯をたく煙が上がっていないことから、租税徴収を一時中止したそうです。三年後村々の方々からご飯をたく煙が上がっていることを確認して、租税徴収を再開したそうです。一方、N田総理は、景気なんてお構いなしに「消費税UP」が正にライフワークのようでした。もう少し歴史を学んでもらえたら、世の中も少しはいい方向に進んだかも知れません…。2013/04/22
shiggy
3
とても読みやすく現代語訳されていて、解説もわかりやすく理解しやすかった。系譜がずらずらと書いてあるところは読み飛ばしたけど、それぞれの神話や伝説にも背景があり、当時の日本の状況や東アジア地域の状況も含めて理解する必要があるのだと気付かされた。初めて古事記を読むのに向いてる本だと思う。2020/11/29
春日
3
現代語訳は堅くなく、章毎に解説がついているので大変理解の助けになりました。古典の現代語訳本としてはとても読みやすかったです。2013/06/25
shiro
0
奈良時代の初めに書かれた本。 冬虫夏草や空色勾玉を読んで以降、いつか古事記や日本書記が読みたいと思っていた。いろいろ手に取った中で、この本が一番分かりやすい訳し方をされていた。 祖先の言葉や生活・思想を知ると共に、現代の神社で祀られている神様のルーツなども知ることができ、おもしろかった。特に、須佐之男命の話と稲羽の素兎の話が好きだった。 とりあえず興味を持っていた内容が中巻の途中までだったので、そこまで読んで終了。2019/09/20
茉裕
0
「古事記」は現存する日本最古の歴史書だ。私は因幡の白兎や倭建命の冒険物語などは子ども向けの本で読んだことはあるが、古事記全編を読んでみようと思ったのは今回が初めてだ。難解なイメージがあったが、神代の時代から推古天皇の時代までの歴史物語を現代語で登場人物の心情まで分かるように書かれており、必要な註釈も丁寧に書かれていてとても読みやすかった。歴史書を初めて読む時にはおすすめだ。2017/12/03
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