内容説明
著作権、オリジナル等が話題になる現在、所有と拡散という相容れないふたつの側面をもつ「文化の共有」について探求した本格的な論文集。
目次
第1部 文化の拡散と収奪(マンガ表現形式の越境―韓国における模倣海賊版マンガを事例として;真似・パクリ・著作権―模倣と収奪のあいだにあるもの;“懐かしい故郷”イメージの復元―植民地朝鮮の遺跡調査と観光;アボリジニの芸術活動と著作権―文化の所有と拡散;インタビュー・青空文庫について)
第2部 “文化コモンズ”の理論とポリティックス(所有を制約するもの―日本の近代的土地所有に見る;汎コモンズ論へのアプローチ;ローカル・コモンズという原点回帰―「地域文化コモンズ論」へ向けて;文化は誰のものにされようとしているのか―文化政策の見地から;ブランドナショナリズムの時代における「文化と管理」)
著者等紹介
山田奨治[ヤマダショウジ]
人間文化研究機構国際日本文化研究センター准教授。総合研究大学院大学文化科学研究科准教授を併任。1963年生まれ。1968年に筑波大学大学院修士課程医科学研究科を修了。京都大学博士(工学)。専門は情報学。日本アイ・ビー・エム(株)、筑波技術短期大学勤務を経て、1996年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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