出版社内容情報
幕府の直轄都市であった長崎における寛永期の鎖国政策と、長崎貿易の実態について、膨大な研究史を整理、考察を加える。
内容説明
鎖国体制下、唯一幕府の直轄都市で行われた長崎貿易。寛永期の鎖国政策との関連を中心課題に据え、近年、多様な研究の蓄積が進む研究史から論点を導きつつ、精密な史料分析によって論究した。
目次
序論 本書の研究方法
第1章 徳川家康による外交権掌握と対外貿易
第2章 糸割符制度成立の意義
第3章 元和二年八月八日令の考察
第4章 寛永鎖国と長崎に対する都市政策
第5章 寛永鎖国後における貿易政策の基調
第6章 市法貨物商人の研究
第7章 鎖国体制の安定化と長崎貿易
補論 長崎貿易史研究の視角
総論 長崎貿易の歴史的意義
著者等紹介
木崎弘美[キサキヒロヨシ]
1958年生まれ。中央大学大学院文学研究科国史学専攻博士後期課程。現在、博士(史学)。(有)アトリエKTT。桐朋学園大学短期大学部非常勤講師
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