内容説明
戦前期、姉崎は嘲風の雅号で文筆家として名を馳せる。一方、国際派知識人、貴族院議員として政治面にも関与し、国体論と民本主義、ナショナリズムと自由主義の間で揺れる。「日本宗教学のパイオニア」の全体像が、関係資料の綿密な収集を基に、いま蘇る。
目次
第１部 姉崎正治伝（生い立ちと京都時代（一八七三‐九三年）
東京帝国大学在学（一八九三‐一九〇〇年） ほか）
第２部 研究論文（姉崎正治と近代日本の「宗教問題」―姉崎の宗教理論とそのコンテクスト；西洋体験とナショナリズム―姉崎正治における国家と宗教）
第３部 姉崎正治年譜
第４部 姉崎正治関係資料目録（文書；書簡）
著者等紹介
磯前順一［イソマエジュンイチ］
１９６１年生。日本女子大学助教授
深沢英隆［フカザワヒデタカ］
１９５６年生。一橋大学大学院教授
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