内容説明
編年史料集『鎌倉遺文』の完結は、鎌倉時代研究のいっそうの深化と新たなる研究領域の展開を可能にした。本書は政治と経済をテーマに、最先端の研究分野を開拓する気鋭の研究者15氏による最新論文を収録する。
目次
刊行史料整備の必要性(刊行史料集整理の必要性―『鎌倉遺文』所収文書を中心に)
国家支配と文書(御成敗式目九条成立の前提―平安遺文・鎌倉遺文の「謀叛」用例の検討から;大府と宰府―鎌倉時代の大宰権帥と大宰大弐を中心に ほか)
荘園支配と権門(近江国柏木御厨と金沢北条氏・山中氏;近江国葛川にみる青蓮院・無動寺の支配機構 ほか)
中世寺社と経済(大仏再建期東大寺経済の構造―重源上人の経済外的活動との関連で;中世東大寺の別所と経営―山城国光明山寺を中心にして ほか)