内容説明
事象・事件・人物を描きながら、時代が大きく変化した下剋上社会の実態に迫る。二毛作・用水の配分などにみる郷村の変化、旅・商いなどにみる人と物の交流、食事・家財などにみる庶民のくらし、一揆の様子など具体例をあげて叙述。変革期の歴史。
目次
1 下剋上(悪党;新しい人間像 ほか)
2 変わる郷村(二毛作―麦をつくる;用水の配分 ほか)
3 人と物の交流(往来する人びと―中世の交通;旅する連歌師 ほか)
4 庶民のくらし(住まいと家財;食事と衣服 ほか)
5 戦乱無情(戦いの劇場―京都の合戦;都は野辺の夕雲雀 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カール
5
中世に起きた様々な事柄からこの殺伐とした社会情勢をまとめた本。表紙の絵の解像度が低く過ぎてモザイクになってしまいさながら「海賊本」みたいな印象を抱いたが、中身はとても興味深く面白い。社会情勢から、武士の粛清、刑事事件とその顛末、下剋上の風潮、風土、風俗まで。事細かな題材をテーマに書かれているため(ちなみに大学の講義ノートを元にこの本を制作したとの事だ。)本全体の統一感は乏しいが興味がある人は読んで欲しい。暴力の応酬が繰り広げられた時代だが、一方で社会に対する共通の認識が広く共有され一定の秩序もまたあった。2023/03/10
NAGIA
0
民衆が力を持ち、一揆や逃散で権力に対抗できるようになった時代。昔は「そのまま民主主義になぜならなかったのか?」というのが疑問だったけど『昨日までの世界』を読んでからだと中央集権になっていく流れに納得。水争いから殺し合いになって報復合戦に、という話も『昨日までの~』にそういう部族あったなあ、と。別の国のこと知ってから、自国の歴史を読むと、ちょっとこれまでと違う視点で見られるかも。2014/05/20




