内容説明
その流れに現在を読む、シリーズの近代バージョン。思想家・学者・実業家から雑誌文献まで。わが国近代の経済思想の流れを個別に活写。
目次
第1章 徳川時代の経済思想
第2章 明治時代の経済思想
第3章 大正時代の経済思想
第4章 昭和前期の経済思想
第5章 昭和後期の経済思想―復興期
第6章 昭和後期の経済思想―成長期
第7章 昭和後期の経済思想―石油危機以降
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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4
これ名著。小さい百科事典というコンセプトなのか、幕末から、昭和までの経済思想家や論争など全部で100個の項目をもうけ解説している。農業、左翼、右翼、純粋経済学、企業家、フェミニズムなどかなり視野を広く取り扱っていて、マルクス主義者じゃなくとも、経済と哲学連結したこと考えている人がいたり、労働者に手厚い保護を与え、かつ政府と企業の癒着を暴いた経営者がいたり、なにより、日本の経済学者がどんな文脈でこの人に影響受けたかということが書いてあり、日本の歴史みるさい、一つの地図になりうる、情報量の多さに感服。2015/02/25