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内容説明
この本は昭和53年10月から「季刊江戸っ子」に“烟筆東京残花”として掲載し続けて来た鉛筆画を補修し、また描き直ししてまとめたものです。
目次
おばけえんとつ(北千住)
銀座
ガード際の屋台(新幸橋)
竹芝桟橋
芝浦
五反田
ビール工場(恵比寿)
東京モスク(代々木)
善福寺(杉並)
原宿駅
神泉駅
四谷土手
ありし日の教会(霊南坂教会)
三越前露路裏
六本木
自由が丘
神田川(淀橋)
新宿花園街〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみやん📖
7
本当に素敵な本。やすずみたかしさん。日経新聞で先月まで2年間毎月連載をされていた。 昔の東京の街角が精巧で硬質な鉛筆遣いで切り取られている。それもすべて夜の街。鉛筆画ならではの表現に息をのむ。家人に話したら全く良さを理解してもらえず残念。でもこれに巡り会えて私は本当に幸せ。ありがとう、メルカリ!2021/05/17
よっし~
6
著者の安住孝史氏は画業を志すが、途中で半ば挫折し、タクシードライバーへと転職する。その中で東京の景色と人とを子細に観察し、その思いを独自の鉛筆画で描き起こした。消しゴムを一切使わない細密画は、そこに込められたカセクシス(精神的エネルギーが、特定の活動・観念・物・人などに向けつづけられること)の静かな熱量を伝えて不思議な懐かしさや憧れとともに心に迫ってくる。画題の景色は今も残っているものがいくつかあり、いつか訪れてみたい。2020/08/23