出版社内容情報
「これが」と「これで」、「良さそうだ」と「良いようだ」では聞き手の感じ方は違ってきます。「てにをは」を意識して使い分けることで、ことばの印象・ニュアンスが大きく変わってくるため、表現テクニックをマスターするべく意味・用法、文法などを詳しく解説してあります。
たとえば、「A ( ) B ( ) C ( )紹介する」
日本語の場合、この( )はいずれにも「が」「を」「に」が自由に入れることができて、それだけで6通り。さらに「と」や「は」「に」「も」「まで」なども部分的に入るため、複数の表現が可能となります。そして、それぞれ意味が変わってきます。また、「猿も木から落ちる」を「猿は/猿でも/猿さえ/猿さえも/猿だけ/猿ばかり」などと変えれば話者の判断の違いがにじみ出てくるのです。
助詞・助動詞は多数の置き換えが可能で、ニュアンスが違ってくるという重要な役割をもつだけに、使いこなすにはテクニックと知識が必要です。日本語学習者はもちろん、文章のブロ、俳句や短歌などで表現を磨きたい人、ことばに興味がある人全てに役立つ辞典です。
2007年刊行の好評・ロングセラーを、見やすいA5判に拡大した新装版となっています。
【目次】
第一部 助動詞編(せる・させる【使役】、「られる」表現のいろいろ、れる・られる【自発】、られる【可能】、れる・られる【受身】、れる・られる【尊敬】、たい・たがる【希望】、ない・ぬ【打消】、ない・ず・ぬ・ざる【打消】、た【確述】、らしい・う・よう・そうだ・ようだ【推量】、べし【当然】、ようだ・ごとし【比況】、そうだ【伝聞】、だ・である【断定】、です・ます【丁寧】)
第二部 助詞編(は【係助詞】、も【係助詞】、まで【副助詞・格助詞】、さえ【係助詞】、しか・すら・だに【副助詞】、こそ【係助詞】、など・でも【副助詞】、のみ【副助詞】、だけ【副助詞】、ばかり【副助詞】、ほど【副助詞】、くらい【副助詞】、が【格助詞】、の【格助詞】、の【準体助詞】、を【格助詞】、に【格助詞】、に・へ【格助詞】、から・まで【格助詞】、より【格助詞】、で【格助詞】、と【格助詞】、と・に・とか・や・やら・なり・だの・たり【並立助詞】、て【接続助詞】、ば【接続助詞】、と・なり【接続助詞】、から・ので【接続助詞】、ながら【接続助詞】、が・けれども・のに【接続助詞】、ものなら・ものの・ものを・にもかかわらず【接続助詞】、ても【接続助詞】、たって・とて・どころか【接続助詞】、し【接続助詞】、か・わ・よ・ね・な・さ、等【終助詞】)
第七章:対人関係を表す言い方(39「先生にほめられた」か「先生からほめられた」か、40「父に言ってもらう」か「父から言ってもらう」か、41「友だちに替わってもらう」か「友だちと替わってもらう」か、42「友だちに比べて」か「友だちと比べて」か、43「私にわかること」か「私でわかること」か)
第八章:時や場所などを表す言い方(44「現代に生きる」か「現代を生きる」か、45「東に向く」か「東を向く」か、46「玄関を入る」か「玄関に入る」か、47「バスを降りる」か「バスから降りる」か、48「学校に近い」か「学校から近い」か、49「廊下に待っている」か「廊下で待っている」か)
第九章:事物の並列を表す言い方(50「提灯に釣鐘」か「提灯と釣鐘」か、「酒と煙草をやめた」か「酒も煙草もやめた」か、「コーヒーや紅茶」か「コーヒーとか紅茶とか」か)
第十章:条件の言い方(53「石橋をたたいて渡る」か「石橋をたたいてから渡る」か、54「暗くて見えない」か「暗いから見えない」か、55「寒いから窓をしめた」か「寒いので窓をしめた」か、56「見て見ぬふり」か「見ても見ぬふり」か、57「食べないのみ金を取る」か「食べなくても金を取る」か、58「用事がないのに出掛けた」か「用事がないけれど出掛けた」か、59「来年のことを言うと鬼が笑う」か「来年のことを言えば鬼が笑う」か、60「春が来れば花が咲く」か「春が来たら花が咲く」か、61「暑かったら窓を開けてください」か「暑いなら窓を開けてください」か)



