内容説明
何気なく使っている、「論理」と「言葉」。それは、人間が生きるためのキホン。AI時代だからこそ、その仕組みを知るための「現代の必須科目」でもあるのです。言語学の枠の内外で活躍する著者が、読者をいざないます。
目次
1 論理編―論理って何?(まずは、「論理」という言葉を整理しよう;正しい推論には型がある;じゃあ、何のために論理なんか勉強するの? ほか)
2 言語編―言葉と論理の関係は?(定義って何だろう;普通名詞の曖昧さ;「ならば文」の曖昧さ ほか)
3 コンピュータ・AI編―機械にとって論理とは?(そもそもコンピュータとは?;コンピュータは論理から生まれた;プログラミングと論理 ほか)
著者等紹介
川添愛[カワゾエアイ]
九州大学文学部、同大学院ほかで理論言語学を専攻し博士号を取得。津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授などを経て、言語学や情報科学などをテーマに著作活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Taizo
9
理論言語学が専門の研究者であり作家でもある川添愛さんのロジカルシンキングに関する著作。全3章で、第1章は記号論理学、第2章は言語の論理、第3章はコンピュータ・AIの論理。作者も「中学生の自分に向けて書いた」と言っている通り、初めて論理学を学ぶ人にとっては基礎から着実にステップを踏める良書。対話形式なので、疑問を疑問のまま素通りせずに読み進めることができる。言語専門なだけあって、単なる記号論理で終わらず普段使っている言語の論理まで踏み込んでいるところは意外と他にないのでその意味でユニークな一冊かも。2022/01/07