内容説明
研究指導をしていると、「本当にこの分析方法で正しいのか」「分析の解釈はこれでいいのか」「最終的に分析結果をどのように論文にまとめればよいのか」という学生の声をよく聞く。本書はそのような学生からの疑問に応えるために、必要な統計手法ごとに理論から実践、そして論文にまとめるという一連の流れがスムーズに進められることを狙った。近年、論文に記載することが望まれる効果量に関しても丁寧に解説し、主に教育・心理系分野で必要な統計手法についてできるだけ網羅した。
目次
第1章 測定と評価―妥当性と信頼性
第2章 基本統計―データの傾向と性質をつかむ
第3章 t検定―2変数間の平均の差を分析する
第4章 分散分析―3グループ以上の平均を比較する
第5章 多元配置分散分析―2つ以上の要因を分析する
第6章 分散分析の応用―共分散分析と多変量分散分析
第7章 相関分析―変数間の関係を分析する
第8章 回帰分析―変数間の因果関係を予測する
第9章 因子分析―変数の背後に潜む共通概念を検証する
第10章 構造方程式モデリング―変数間の関係性をモデル化する
第11章 メタ分析―複数の研究を統合する
著者等紹介
平井明代[ヒライアキヨ]
2001年Ed.D.(教育学博士、米国テンプル大学)。1999年筑波大学現代語・現代文化学系講師。2002年筑波大学現代語・現代文化学系助教授。2003年文部科学省海外動向調査在外研究員、文部科学省長期在外研究員(UCLA)などを経て、筑波大学人文社会系教授。専門分野は英語教育学・言語評価論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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