内容説明
量子力学の壁にあえて正面からぶつかっていく学習者のために。
目次
量子力学の門を叩く―古典力学では、ダメな理由
光の波動性と粒子性
物質の粒子性と波動性
波の重ね合わせと不確定性関係
シュレーディンガー方程式と波動関数
物理量と期待値
演算子と物理量
「状態ベクトル」としての波動関数
分散と不確定性関係
1次元の簡単なポテンシャル内の粒子〔ほか〕
著者等紹介
前野昌弘[マエノマサヒロ]
1985年神戸大学理学部物理学科卒業。1990年大阪大学大学院理学研究科博士後期課程修了。1995年より琉球大学理学部教員。現在、琉球大学理学部物質地球科学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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時田桜
4
元々イメージしていた1次元の波から、量子力学における二次元(複素数)の波とは何かというイメージがついた。そのおかげで、波の重ね合わせ、具体的には干渉がどうして二次元の波の重ね合わせで説明できるのかの理解が深まった。 また、解析力学のラグランジアンの部分が、波の位相と一致しているので、位相を作用と考えればハミルトン・ヤコビの方程式でxとp、tとHの関係を出せて、そこからシュレディンガー方程式が導かれたってところの流れがよく説明されてて嬉しかった。 不確定性関係についても、わかりやすく証明してくれてよかった。2021/05/14
yuri
2
量子力学と、古典力学をどの場面で「都合よく」使用するのかが充分にわかった、あと下のコラムで深い内容になっていた、、、数式はよくわからなかったけどねw2014/03/22
きのぴ王
1
素晴らしい さきに解析力学やってて良かった まさにイメージの及ばない範囲を数学で必要条件から絞っていくといった感じ 数学のモチベも上がったし、 今まで取り組んだ分野で1番面白かった。 もっと勉強すすめたい2024/11/16
つづりさん
1
タイトルに反して骨太。ちゃんと手を動かすべきところを飛ばし気味だったのでその辺はおいおい。古典的な運動のイメージとの対応について何度も注意していて(零点振動のあたりとか)良いと思った。2014/02/23
みかん
0
読み直し終わり。本当に物理的な考察が豊富でFAQも有り難い。11章の昇降演算子の導入からの流れが凄いとおもった。あと6章の行列の計算とか書いてくれてるのは初学者には有り難いんやろなとおもう。2016/08/21