創元文芸文庫<br> 藍色時刻の君たちは

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創元文芸文庫
藍色時刻の君たちは

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  • サイズ 文庫判/ページ数 540p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488803216
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

思わず落涙。重いテーマの本だが
この道は希望へと続いている。
安心して読まれたし。
――夢枕獏(選考委員)

「解放」と「再生」の物語。
“かく生きた、生きている”瞬間に
何度も胸が震えた。
――朝井まかて(選考委員)

第14回山田風太郎賞受賞作
読書メーター読みたい本ランキング第1位
(単行本月間 2023年5月19日~6月18日)
書き下ろし掌編を収録

宮城県の港町に暮らす高校2年生の 小羽(こはね)、航平、凜子は家族の介護と家事に忙殺され、鬱屈を抱えていた。そんな3人が、町にやって来た女性・青葉の理解と支援で前向きになっていった矢先、2011年3月の震災により全てが一変してしまう。2022年7月。震災時の後悔と傷を抱えながら看護師になった小羽は、旧友たちと再会。それを機に、過去や青葉の秘密と向き合うことになる……。著者あとがき=前川ほまれ/解説=瀧井朝世

■解説より
ヤングケアラーや震災の被災者、あるいは難病の患者がそばにいた時、どんな言葉をかけ、どんな働きかけをするのが正解なのだろう。(中略)ただ、少なくとも表面だけを見て「可哀想な人」「同情すべき人」と見なすことは短絡的だと、本書は感じさせてくれる。三人の高校時代に思春期らしいきらめきがあったように、大人になった三人が、辛さを抱えながらも明るい笑顔を見せるひとときがあるように、辛い思いをしている人の人生にも、晴れ間はある。(中略)と同時に、ずっと苦しい状況にいる人が笑顔を見せたからといって、立ち直ったと決めつけてしまっていいはずがない。感情の波の幅を、行きつ戻りつしながら進んでいくのが人間なのだ。それが生活というものだ。そしてだからこそ、終盤に広がる光景は、貴重で、かけがえのないものなのだ。
――瀧井朝世


【目次】

内容説明

宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽、航平、凜子は家族の介護と家事に忙殺され、鬱屈を抱えていた。そんな3人が、町にやって来た女性・青葉の理解と支援で前向きになっていった矢先、2011年3月の震災により全てが一変してしまう。2022年7月。震災時の後悔と傷を抱えながら看護師になった小羽は、旧友たちと再会。それを機に、過去や青葉の秘密と向き合うことになる…。第14回山田風太郎賞受賞作。

著者等紹介

前川ほまれ[マエカワホマレ]
1986年生まれ、宮城県出身。看護師として働くかたわら、小説を書き始める。2017年『跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング』で、第7回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2020年『シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎』が第22回大藪春彦賞の候補となる。2023年『藍色時刻の君たちは』で、第14回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

25
宮城県の港町で母の介護に忙殺される日々を送る高校2年生小羽。孤立した日常を送る彼女たちが、町に引っ越ししてきた女性・青葉と出会う物語。祖母を介護する航平や、アルコール依存症の母と弟の面倒を看る凛子としか共有できない彼女たちに寄り添ってくれた青葉。震災によって全てが一変した日々と震災時の後悔、癒えない傷。10年後かつての仲間との再会から過去に向き合おうと決意する彼女たちは、孤立した日常からは解放されましたけど、過去と決別したわけでもなくて、忘れずに抱き続けてきた様々な想いには強く心が揺さぶられる思いでした。2026/08/03

バーニング

6
作家が宮城出身でヤングケアラーと3.11をテーマにした小説だと知って読んでみたがほかにも医療観察法、強度行動障害、AYA世代、パニック症、そしてリカバリーと医療、保健、福祉に関わるトピックが豊富に散りばめられており、そのどれもが強度がある。参考文献が豊富に挙げられているところも含めて単にトピックを散りばめたというスタイルではない。個人的に精神保健福祉士の勉強をしている最中に読むにはベストの一冊でした。お見事。2026/08/20

てったん

3
ヤングケアラーと東日本大震災、書名からも決して明るい感じは無い小説で、考えることも多かったですが、著者自身が看護師さんのようで、医療用語の説明なども非常にうまく文中に書かれており、良い作家さんと感じました。 青葉さんにどこかで生きていて欲しいと思います。とても良い小説でした。2026/08/12

のっぷ

2
ヤングケアラーと東日本大震災の重いテーマだがストーリーに引き込まれる。接点がそれほどなくても常に意識しておかなければならない事に気づかされる。秀作。2026/09/26

もってぃ!

2
5.0/5.0 ★★★★★2026/09/07

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