出版社内容情報
この名前でこの人生で本当によかった
同じ名前を持つ5人の、抱きしめたくなるような日々
心の刺を優しく包みこむような
確かな文学世界がここにある!
――ブックジャーナリスト 内田剛
白野真澄はしょうがない。
なんてホッとさせてくれる言葉だろう。
――うさぎや 矢板店 山田恵理子
小学四年生の「白野真澄」は、強い変化や刺激が苦手だ。横断歩道も黒い部分は暗い気持ちになる気がして、白いところだけを渡って歩いている。なるべく静かに過ごしたいのだが、翔が転校してきてからその生活は変化していく……(表題作)。頼れる助産師、駆け出しイラストレーター、夫に合わせてきた主婦、二人の異性の間で揺れる女子大生。五人の「白野真澄」たちが抱えるそれぞれの生きづらさを、曇りのない視線で見つめた短編集。
■目次
第1話 名前をつけてやる
第2話 両性花の咲くところ
第3話 ラストシューズ
第4話 砂に、足跡
第5話 白野真澄はしょうがない
内容説明
小学四年生の「白野真澄」は、強い刺激や予想外の出来事が苦手だ。なるべく静かに過ごしたいと思っているが、翔が転校してきてから、その生活は変化していき…(表題作)。頼れる助産師、駆け出しイラストレーター、夫に合わせて生きてきた主婦、恋人がいるのに浮気をする大学生。それぞれに生きづらさを抱えた「白野真澄」の、抱きしめたくなるような日々を見つめた傑作短編集。
著者等紹介
奥田亜希子[オクダアキコ]
1983年愛知県生まれ。愛知大学卒。2013年『左目に映る星』で第37回すばる文学賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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