創元文芸文庫<br> 白野真澄はしょうがない (文庫版)

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創元文芸文庫
白野真澄はしょうがない (文庫版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488803070
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

この名前でこの人生で本当によかった
同じ名前を持つ5人の、抱きしめたくなるような日々

心の刺を優しく包みこむような
確かな文学世界がここにある!
――ブックジャーナリスト 内田剛

白野真澄はしょうがない。
なんてホッとさせてくれる言葉だろう。
――うさぎや 矢板店 山田恵理子

小学四年生の「白野真澄」は、強い変化や刺激が苦手だ。横断歩道も黒い部分は暗い気持ちになる気がして、白いところだけを渡って歩いている。なるべく静かに過ごしたいのだが、翔が転校してきてからその生活は変化していく……(表題作)。頼れる助産師、駆け出しイラストレーター、夫に合わせてきた主婦、二人の異性の間で揺れる女子大生。五人の「白野真澄」たちが抱えるそれぞれの生きづらさを、曇りのない視線で見つめた短編集。

■目次
第1話 名前をつけてやる
第2話 両性花の咲くところ
第3話 ラストシューズ
第4話 砂に、足跡
第5話 白野真澄はしょうがない

内容説明

小学四年生の「白野真澄」は、強い刺激や予想外の出来事が苦手だ。なるべく静かに過ごしたいと思っているが、翔が転校してきてから、その生活は変化していき…(表題作)。頼れる助産師、駆け出しイラストレーター、夫に合わせて生きてきた主婦、恋人がいるのに浮気をする大学生。それぞれに生きづらさを抱えた「白野真澄」の、抱きしめたくなるような日々を見つめた傑作短編集。

著者等紹介

奥田亜希子[オクダアキコ]
1983年愛知県生まれ。愛知大学卒。2013年『左目に映る星』で第37回すばる文学賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nemuro

50
『くちなし』(彩瀬まる)に続き“しりとり読書”の84冊目。他に『ショコラティエの勲章』(上田早夕里)、『食卓一期一会』(長田弘)、『寝台急行「昭和」行』(関川夏央)もピックアップしたのだが、結局、何だこのタイトルは!?と思いつつ最近購入した本書を選定。初遭遇。帯には「同じ名前を持つ5人の、抱きしめたくなるような日々」とあって表題作を含む5編を収録。年代も住んでいる場所も環境も異なる縁もゆかりもない白野真澄が主人公。独立した物語なのだが妙に繋がりも感じて、面白い。本棚で待機中の『ファミリー・レス』も近々に。2022/12/15

のんちゃん

39
白野真澄という名を持つ5人の人生の物語。お互いに関連は全くない5人だか、各人、生きづらさを感じている。解説の大谷博子さんは、本書を規定された名前から自身をどの様に規定するかの選択の物語と記されている。なるほどと膝を打つ。特にその名が純粋さの表れの様な白野真澄と言うところもにくい。奥田作品の感想を言葉にする事はいつも難しい。でも読み終えると必ず、読書っていいなぁ、人生を豊かにするなぁという感が胸に溢れる。的確な分析は書評家の方に任せるとして、私はまた、次の奥田作品、何を読もうかと、物色しようと思う。2023/01/25

エドワード

36
小学4年生の白野真澄は突然の出来事が苦手だ。そんな彼のクラスに転校生の黒岩翔が来た日から、彼は突発するハプニングや感情の起伏に振り回される。しかし翔の母の書いた「なまえじてん」で自分の名前の<白くてきれいな心>という意味を知った時、世界が変わった。名前は自分で選べない。白野真澄という名を与えられた助産師、イラストレーター、亭主関白に愛想のつきた主婦、恋愛遊戯を楽しむ女子大生。LGBTやSNSやハンドルネームなどを織り込み、今の世の中を生きる人々の人生を、時にコミカルに、時に温かく描いて、興味が尽きない。2022/12/27

くろにゃんこ

26
短編。どの話も主役は白野真澄・・・でも全くの別人。繋がりがないのについ探してしまう(^^ゞ共通なのはちょっと生きづらいことかな。読み終えると名前ってなんだろうって感じもしてくる不思議。2023/03/04

桜もち 太郎

20
はぁ、面白かった。短編5作品からなるそれぞれの物語の主人公の名前、それは「白野真澄」だ。性別、年齢もそれぞれ。そして共通して出てくる本に「なまえじてん~子どもの幸せな未来のために~」がある。といいつつ、プロ野球選手や往年の俳優からとった名前とかというくだりも出てくる。それでも名前に拘った作品集ということには変わりはない。なかでも「両性花の咲くところ」がよかった。LGBTQを織り交ぜながら「真澄」の名前の由来を「貼り付けられる性別の性別のレッテルの数をなるべく少なくしたかった」としたくだりが良かったな。→2022/12/31

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