内容説明
両親にも教師にも期待されなかった十一歳の冴えない少女イライザが、校内の綴り字コンテストでいきなり優勝、各地の予選を勝ち進み、全国大会へと躍り出た。彼女にとっては輝かしい変化であり、成長だった。ところが家族はこれをきっかけに崩壊の坂を転がりはじめる。ユダヤ教神秘主義に執着する父は娘を鍛えて神との対話を望むようになる。弁護士として一家を支える母は「完全」なるものを求めるが満たされず、万引きを繰り返す。期待を一身に背負っていたはずの兄は父の関心を失い、異なる宗教に救いを見出す。家族の危機に直面し、イライザがとった行動とは。全米で注目を集めた大型新人が放つ、パワフルな物語。
著者等紹介
ゴールドバーグ,マイラ[ゴールドバーグ,マイラ][Goldberg,Myla]
アメリカ、メリーランド州生まれの新進作家。2000年刊行のデビュー作『Bee Season』は、ニューヨーク・タイムズ紙、米大型書店バーンズ&ノーブルより“注目すべき本”に選出された。ニューズウィーク誌をはじめ数々の書評で絶賛されると同時に、新人としては異例の25万部を売り上げている。ニューヨーク、ブルックリン在住
斎藤倫子[サイトウミチコ]
1954年生まれ。国際基督教大学語学科卒
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