内容説明
ハリウッドの街に住むおしゃれな少女、ウィーツィ・バット。ハイスクールでいちばんカッコいい男の子、ダークとつきあい始めるも、彼は自分がゲイだと告白する。そんなのかまわないよ、じゃ、いっしょにオトコをゲットしにいこう、とウィーツィ。かくしてふたりの“理想の恋人”さがしが始まるが、どいつもこいつもろくでなしばかり。ある日、ウィーツィはひょんなことから“ランプの精”と出会い、願いを三つだけかなえてもらえることに!初めはティーンのあいだで、やがておとなも巻きこんで全米で大反響を呼んだヤングアダルト小説の定番シリーズ“ウィーツィ・バットブックス”第一弾。
著者等紹介
ブロック,フランチェスカ・リア[ブロック,フランチェスカリア][Block,Francesca Lia]
ロサンゼルス在住の作家。「Buzz」誌で“LAでもっともクールな人びと”のひとりに選ばれ、「ヴィレッジ・ヴォイス」ではLAの詩人と評された
金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年岡山市生まれ。法政大学教授、翻訳家
小川美紀[オガワミキ]
カンザス州セント・メアリーカレッジ卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬見
14
愛が死を招いてしまうような世界で、どうやったら生きていけるんだろう……愛があるから生きていけるんだよ。「おれ、ゲイなんだ」と言う親友を「そんなことどうでもいいよ」と抱きしめて、「ってことは、あたしたち、一緒にオトコをゲットしにいけるわね」と手を取るウィーツィは最高にクールでセクシー。ポップでエキセントリックな文章がクセになる。続きが楽しみ。2017/04/11
ともえ
2
こんなのあり?ってくらいびっくりした作品でした。登場人物みんながきらきらしていて、素晴らしい関係を築いているのがうらやましいです。仲間になりたいです。
azimuth
2
すっごく好き、っていうんじゃないけど、なんとなくいいよね。現実とおとぎ話のちょうど境目って感じ。アメリカのゲイってかっこいい、と思うのは偏見?ウィッチベイビに期待が高まる。2010/03/02
Apollo
1
なんともおしゃれなウィーツィ。自由で奇抜で、品行方正な大人は眉をひそめるかもしれない。でも、彼女もその仲間も、「末長く幸せに生きる」には、魔法や出会いだけでは実現できないことがわかってる。だからこそ、自分たちの生き方が大事だってことも。そういうところが、とってもクール。2022/09/23
うー。
1
米で発表されたのは1989年、日本で翻訳・出版されたのが1999年!思春期の頃読みたかったけど、当時は興味なかったかな。R・S・トライスさん、金原さんの紹介を読んで手に取りました。薄い本だけど、密度は詰まってます。自分のよいと思う方にすすみ、そこで人と関わって、居心地のよい場所を作り上げるウィーツィはすごい。芯のある人にあこがれます。スピーディに話が展開し、もう少し説明が欲しいと思うところもあったけど(映画作りの所とか)、苦しんだり、悩んだりもするウィーツィと登場人物(子どもちゃんも)が魅力的でした。2017/10/04