内容説明
逃げるさなか、彼は立ち寄ったバーにいた女をレイプした。その女が口にしていた町。そこに身を沈めるか。殺人鬼の流れ着く先が決まった。サンタフェ。だが、男を追う者たちはすでに…。見も知らぬ男と女、追う者と追われる者、そしてそれを待ち受ける者。いくつもの運命のドラマが、ただひとつの地へ、ただひとたびの邂逅へ向けて流れてゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みも
2
最高のエンターテイメント大作。久々に充実の読後感を満喫。くだくだとしつこい説明や無意味な修飾語をそぎ落とし、短い文節で畳みかける言葉が疾走感や緊迫感を生む。迅速なスライド写真のように次から次へと切り替わる場面の一つ一つが、周到に用意されたラストのクライマックスに向かって駆け抜ける。上質な映画のように片時も油断を許さない展開。ラストでクーガーがあれほど大きな役割を担うとは全く予想できず驚嘆。勇敢な少年ブライアンに触発され、子供が欲しいと告げるアニーの姿が物語に意思を持たせる。ハッピーエンドで救いがあった。2016/02/17
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