内容説明
最初は何の変哲もない、よくあるデスクワークの一つに思えた。60年前の遺言状というのがいささか好奇心をかきたてたが、それとて退屈な仕事を彩る軽いアクセント。だが、ひとたびその農場の相続人が現れるや、私は生死を賭けた危険な謎解きゲームの渦中に巻きこまれた…。灼熱のオーストラリアを舞台に、冴えない青年弁護士とタフな女陸軍大尉が展開する決死の探索行。名手がポップな筆致で描く、スリル満点の痛快冒険活劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
洋書好きな読書モンガー
3
本棚から。主人公はオーストラリア南西部の大都市パースの弁護士事務所の一番下っ端弁護士。北部ダーウィン近くの田舎町のはずれにある牧場の遺産相続を担当する(近くと言ってもお隣さんは300km先、移動手段は飛行機という土地)。遺産を残した老婦人が祖母の姉に当たるという若い英国女性がやって来る。ニコール・キッドマン主演映画「オーストラリア」みたいな展開かと思うがこの土地には何かある。牧場を売って英国に追い返せと言う事務所のボス。標識無しの飛行機でやって来て主人公と女相続人を砂漠へ拉致して放置し遭難死させようと↓2024/04/03