内容説明
カベッサはスペイン官憲の手に落ちた。だがそのとき、彼の命を救う人物が現れた。CIAの人間だった。命を救うかわりに、ある計画に手を貸せというのだ。やむなく承諾したカベッサは、タンジールにある隠れ家に連れていかれる。そしてそこで彼が見たものは、なんと、クレムリン全体の精巧な模型だった…。時に1953年。灼熱のスペインから厳寒のロシアへ、歴史のうねりに巻きこまれた孤独な男の、最後の闘いが始まろうとしていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージ
2
ラストの2ページが物悲しい‼。こんな結末は受け入れたくないと思いながら読み終えた。スターリン暗殺の当初の計画は失敗したが、なんとかスターリンのブランデーに毒を盛ることに成功。壮絶な脱走劇が始まる。ソ連内務省の猛追跡。捕まれば米国が絡んでいることがバレる。本作戦の司令官は最初から主人公と助手のCIAの女性は捨て駒。スターリン暗殺後にふたりを抹殺するために追う。米ソから追われて逃げ切れるのか‼?。CIAの女性は脇役に過ぎないと思って読み進めて来たがラストでこんな結末になるとは‼。胸が詰まった。2020/05/28
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