創元SF文庫<br> 時空争奪―小林泰三SF傑作選

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時空争奪―小林泰三SF傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488775018
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

あなたがいるのは仮想世界の中です。
でも、コンピュータの中ではありません。
世界は算盤とメモ用紙の中にあるのです。

『人獣細工』『アリス殺し』の鬼才ならではの
センス・オブ・ワンダーに満ちた6編

「川はどこから始まるのか、君は知っとるのかね?」──河川の形成についての問答を起点に、宇宙の恐るべき成り立ちを暴き出す表題作や、算盤(そろばん)とメモ用紙によってシミュレートされた世界の悲劇を描いた「予(あらかじ)め決定されている明日」など、初期の傑作群を中心に六編を集成。堅牢な論理の積み重ねによって、狂気に満ちた架空世界を築き上げる、『アリス殺し』の鬼才の原点がここに。

■目次
「予(あらかじ)め決定されている明日」
「空からの風が止む時」
「C市」
「時空争奪」
「完全・犯罪」
「クラリッサ殺し」
 解説に代えて

内容説明

「川はどこから始まるのか、君は知っとるのかね?」―河川の形成についての問答を起点に、宇宙の恐るべき成り立ちを暴き出す表題作や、算盤とメモ用紙によってシミュレートされた世界の悲劇を描いた「予め決定されている明日」など、初期の傑作群を中心に六編を集成。堅牢な論理の積み重ねによって、狂気に満ちた架空世界を築き上げる、『アリス殺し』の鬼才の原点がここに。

著者等紹介

小林泰三[コバヤシヤスミ]
1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」が第10回SFマガジン読者賞(国内部門)を受賞し、同短編を表題作とした2002年刊の短編集は、第22回日本SF大賞候補作となった『AΩ(アルファ・オメガ)』に続き、第23回日本SF大賞候補作となる。『天獄と地国』、『ウルトラマンF』でそれぞれ第43回、第48回星雲賞(日本長編部門)を、また、『アリス殺し』で2014年啓文堂書店文芸書大賞を受賞する。2020年没。2021年、第41回日本SF大賞功績賞が贈られた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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神太郎

40
小林泰三さん、没後のSF傑作選。僕が好きな時空争奪がタイトルに来てるのとC市が読みたかったけど本作収録した本がなかなか見当たらないので、収録はありがたい。何よりラストの『クラリッサ殺し』。なにこれ、メルヘン殺しの短編?と思ったら実在するSF小説のヒロインが殺害されるという似て非なる作品が初収録。趣は似ていながらもこちらはSFミステリ。これも良いなぁ。小林泰三さん的にはいずれこちらもメルヘン殺しに合流させる予定とかあったのかな(という私の願望)。もっと色々読みたかった。ミステリ傑作選も出ちゃうの?2024/07/05

塩崎ツトム

17
小林泰三先生が亡くなってもう4年になるのか……。表題作「時空争奪」はアンソロジーなどにも含まれていることも多い傑作。2024/09/01

本の蟲

15
亡き小林泰三を偲ぶSF傑作選。短編集やアンソロでほとんど既読作。元々「アリス殺し」で作者を知った読者を作家読みに誘導するための企画らしく、収録作は不条理・ナンセンスミステリが多い。ただ『玩具修理者』から『目を擦る女』あたりまでは大ファンだったが、正直「〇〇殺し」シリーズはあまり好みではないんですよ。ジャンルを越境し、作風幅広い作家なので、本作が合わなかった人でも初期短編集を何作か読んだら印象も変わると思う2024/06/20

APIRU

11
人類には早すぎる小説。異形のSF六篇が楽しめるという愉快な一冊です。そのうち半分は既読でしたが、読み直しでも全然楽しめるし、特に『C市』のラストは何度読んでも強烈なインパクトでした。そしてハイライトは、『完全・犯罪』。時間犯罪の一篇であり、ちょっと複雑な世界観ではありますが、それでいて妙にユーモラスであり読み進めるだに笑いがこみ上げてきます。六種六様のSF小説。この鬼才ぶりたるや、まるでもって他の追随を許さないものがあります。「傑作」というよりも、むしろ畏怖の念を込めて「奇作」とでも呼びたくなってきます。2024/05/08

有理数

10
小林泰三のSF傑作選。どれもとても面白い。クトゥルフ神話の影響下にある作品もあるのだが、クトゥルフ神話に触れていない身からすると、そういった作品を楽しめたか微妙なところもあり、そこは残念。だが、面白いのは間違いない。小林泰三のSF作品は、どれもディスカッションの楽しみがある。作品の内側にいる登場人物たちが、自分たちの状況、これから起こることについて徹底的に議論する、そのやりとりが読み手に浸透したと思ったら、発想の力で意外な着地を見せたりして。その揺さぶりが面白い。ベストは「予め決定されている明日」。2024/07/28

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