出版社内容情報
自殺した少女が残した言葉「ヌミナス」――それは神経科学者だったライダが10年前に開発し、永久に葬ったはずの新薬の名。脳を物理的に再編するその薬は、過剰摂取した者にとっての自我と現実を決定的に書き換えてしまう……。自らも過剰摂取の犠牲となっていたライダは、事件の裏の真実を求めて元同僚の足跡を追う。イーガン、チャン、ワッツに続く新世代の気鋭が、最新の知見を駆使して脳と意識の謎に迫る傑作脳科学SF!
ダリル・グレゴリイ[ダリル・グレゴリイ]
小野田和子[オノダカズコ]
内容説明
“自分”という意識や自由意志が幻想でしかないことが証明された近未来。神経科学者ライダが十年前に開発に携わった新薬「ヌミナス」―ニューロンを再成長させ、脳を物理的に再編するこの薬は、摂取者にとっての自我と現実を決定的に書き換える。葬ったはずのその薬がなぜか、再び流通しはじめているという…。最先端の知見を駆使して精神と心の謎に迫る、新世代の脳科学SF。
著者等紹介
グレゴリイ,ダリル[グレゴリイ,ダリル] [Gregory,Daryl]
1965年シカゴ生まれのSF/ファンタジイ作家。1988年にクラリオン・ワークショップを卒業後、1990年に作家デビュー。以来英語教師、プログラマーなどを兼業しつつ、2004年ごろから精力的に短編を発表するようになる。初長編Pandemonium(2008)は世界幻想文学大賞、ミソピーイク賞、シャーリイ・ジャクスン賞の候補作になり、著者初のファンタジイ長編を対象としたクロフォード賞を受賞した。『迷宮の天使』(Afterparty,2014)は著者4作目の長編であり、NPR年間ベスト小説、カーカス・レビュー誌年間ベストSF/ファンタジイに選出されるなど、ジャンル内外で高く評価されている
小野田和子[オノダカズコ]
1951年生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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