創元SF文庫<br> 旋舞の千年都市〈下〉

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創元SF文庫
旋舞の千年都市〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488762025
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

【キャンベル記念賞、英国SF協会賞受賞】少年探偵はドローンを駆使してテロリストの跡を追い、老経済学者は独自の情報理論でテロの真相に迫る。ナノテク・ベンチャーは次なる産業革命を宣言し、美術商は巨大都市の過去と未来をつなぐ秘密に近づく。そして明らかになる、テロ計画の驚愕の全貌とは……人類と世界に大変革をもたらすのはテロか、ナノテクか、それとも――? 壮大にして緻密なる至近未来SF、感動のフィナーレ!

イアン・マクドナルド[イアン・マクドナルド]

下楠昌哉[シモクスマサヤ]

内容説明

テロ計画は次第にその全貌を現し、巨大都市に新たな危機が迫る。その大渦に翻弄されながらも、それぞれの目的に向かってひた走る六人の行動は、思いもよらぬ壮大な絵図を織り上げてゆく…。東洋と西洋、信仰とテロリズム、ナノテクと神秘。世界中のあらゆる街角で文明がせめぎあう新時代を鮮やかに予見し、“創元海外SF叢書”の劈頭を飾った近未来SFの雄篇、待望の文庫化。

著者等紹介

マクドナルド,イアン[マクドナルド,イアン] [McDonald,Ian]
1960年イギリス・マンチェスター生まれ。1989年、デビュー長編『火星夜想曲』でローカス賞第一長編部門を受賞。以来、2007年にヒューゴー賞、1992年‐2010年のあいだに英国SF協会賞5回、1991年にフィリップ・K・ディック賞を受賞するなど、現代のイギリスSFを代表する作家として活躍している

下楠昌哉[シモクスマサヤ]
1968年生まれ。同志社大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

21
イスタンブールを舞台にした群像劇と言えばいいのだろうが、イスタンブールは舞台であると同時に登場人物の一人でもある、と言った方が適切だ。なんと魅力的な街だろう。「蜜人」の話など、かつ一人一人の物語もそれぞれ一冊になるほどだと思う。それだけにやや食い足りないというか、もっと分量があっても良かったかもしれない。読後感はとても良い。2016/06/18

スプリント

9
終盤までの展開が非常にスローだったので最後は盛り上がったようにみえますが結末はあっさりしてます。世界観が気に入った人にはお勧めしますが上巻で見極めても問題ないです。2016/08/16

銀河ヒッチハイカー

5
等身大の近未来小説。都市SFということもありちょっとミエヴィルっぽい。同じ建物に住む6人の主人公たちによって物語られる。それぞれの行動が影響しあって進む。後半になるにつれその度合いが加速。今の世界の延長線を描いているのでSFに超技術や人類の進化や世界の真実を求める人には合わないかも。とはいえ生活に溶け込んだ未来の技術がリアルに描かれていて大満足。小説として普通に面白いこともありSFを普段読み慣れない人も楽しめるはず。2016/06/27

fukumasagami

4
《小さな文字》とアイシェは思う。小さすぎて読めない文字によって書かれた、より小さな言葉によって書かれた言葉。この部屋で、この机のところで警官のアクギュンは、細書術の力は小さくなればなるほど増すのなるのだろうかと考えた。フルフィーたちは、神の最後の名前はすべての原子に書かれていると信じた。世界は書かれている。現実は転写される。瞬間瞬間。無限に転写されて、ひょっとしたら宇宙の秘密は、人の心に刻まれているのかもしれない。2017/10/29

K.S.

1
ディテールは興味深いがストーリーが今ひとつという印象。精緻な描写は最初の方は興味深く読めるだが、この調子が続くので少々読み疲れた。2018/11/16

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