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SF・ホラー本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ざるこ
37
12篇。前巻よりSF感薄めだけどこれまた充実した内容。既読1篇。山本弘「闇が落ちる前に、もう一度」再読すると絶望感がより強い。知らぬ間の消失は逆に幸せだ。それに気付きさえしなければ。乙一「陽だまりの詩」世界で最後に存在する者の孤独。牧歌的な風景が素敵。古橋秀之「ある日、爆弾が落ちてきて」青春のヒトコマの再生が世界を救う?おもしろい。冲方丁「マルドゥック・スクランブル」想像力を刺激する独特の世界。シリーズ読みたくなる。牧野修「逃げゆく物語の話」グロテスクな中に破滅の美しさが。不思議なタイトルの意味がわかる。2025/04/12
巨峰
32
全編良かった。日本のSFが得意としているところですよね。三崎亜紀さんは最近あんまり読んでなかったので、また、近作を読んでみたいと思いました。このひんやりとした読後感は特有のもの。備忘録的にお初やお初に近い作家さんのお名前をあげておきます。古橋秀之、森岡浩之、石黒達昌、山本弘2024/11/11
ぜんこう
23
■彼女の痕跡展/三崎亜記:三崎さんの消失は病みつきになります■陽だまりの詩/乙一:この話が入っていてまた読みたくてこの本を借りました■闇が落ちる前に、もう一度/山本弘:実は宇宙は8日前にできて9日後に消滅する■マルドゥック・スクランブル"-200"/冲方丁:アンソロジーで読んでばっかなんでシリーズにチャレンジしたい■逃げゆく物語の話/牧野修:「華氏451度」の焚書される本の立場のような話2018/02/03
亮人
20
《S》が本格SFで《F》が奇想SFということで食指が動かず《F》だけ放置してたけど、間違いでした。こちらも質の高いSF作品が存分に楽しめた。「冬至草」はSF的な話の展開がなく淡々と新種の草の話をしてるだけなのに惹き込まれる、かなり特異な空気感。「第二箱船荘」は、北野勇作の最近の再躍進を改めて感じさせる面白さ。「予め決定されて~」は馬鹿な1発の発想を真面目に計算ずくで書いているのが面白い。表題作はゼロ年代を締めくくるにふさわしい物語のための物語。2011/11/21
Norico
17
SFの定義ってむずかしい。大森さんの前書きにある通り、この短編集には「すこし」「ふしぎ」系の物語がまとまっていて、読んでいてSFの幅広さを感じます。恩田陸さんの「夕飯は七時」が面白かった。冲方丁さんの「マルドゥク・スクランブル」の本編読んでみようかしら2019/03/31
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