出版社内容情報
地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では気象庁内に設置された怪獣対策のスペシャリスト集団“特異生物対策部”略して“気特対”が、昼夜を問わず駆けまわっている。多種多様な怪獣たちの出現予測に、正体の特定、自衛隊と連携しての作戦行動……。相次ぐ難局に立ち向かう気特対の活躍を描く本格SF+怪獣小説! 解説=山岸真
「緊急!怪獣警報発令」
「危険!少女逃亡中」
「脅威!飛行怪獣襲来」
「密着!気特対24時」
「出現!黙示録大怪獣」
内容説明
地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では気象庁内に設置された怪獣対策のスペシャリスト集団“特異生物対策部”略して“気特対”が、昼夜を問わず駆けまわっている。多種多様な怪獣たちの出現予測に、正体の特定、自衛隊と連携しての作戦行動…。相次ぐ難局に立ち向かう気特対の活躍を描く本格SF+怪獣小説。
著者等紹介
山本弘[ヤマモトヒロシ]
1956年京都府生れ。78年「スタンピード!」で第1回奇想天外SF新人賞佳作入選。2003年の『神は沈黙せず』、06年の『アイの物語』で注目を集める。「と学会」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
236
いや面白かった。今までの怪獣ものにありがちな設定をチクリチクリ、面白がりながら茶化す。コメディにもシリアスにもなりきらず、楽しませることに徹している。かつての怪獣特撮シリーズへの愛を感じる作品。ラヴクラフトネタまで顔を出す。どう考えてもありえなさそうな設定を信じ込ませるのに、こういう方法があったのかと感心。2016/09/13
おしゃべりメガネ
157
初読みの作家さんで、普段あまり読んでいないSFジャンルの作品でした。サラサラと読めて、意外と構成もしっかりしており「ホントにこういう世界あるかも」と思わせてくれるほど、リアリティ抜群に書かれていました。SFというジャンルの宿命なのか、どうしても用語解説や状況説明にページ(文字数)を割いてしまい、個人的にはもう少しスピード感が欲しかったです。キャラも何人かは登場しましたが、どのキャラも個性がイマイチうすく、残念でした。一番強烈な印象を残してくれたのは「ヒメ」かなと。たまにはこんな作品もいいかもしれません。2014/06/21
takaC
98
各エピソード単体でも十分に面白いのだが、それらを集結してサゲへ終結させたつなげ方もまた見事。続編もチェックしたい。2014/04/13
文庫フリーク@灯れ松明の火
92
『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ゴジラ』『ガメラ』リアルタイムで見ている私。初の山本弘さんですが、凄いですね。理論は疎いのでむにゃむにゃですが、神話や特撮もの知識がディープインパクト。個人的にSF苦手な方なのに引き込まれました。ヒメが最終的にどうなるのかハラハラしつつ読了。着地点に安堵です。もっと楽しめたはずなのに堪能しきれなかったのは、ひとえに読んだ時期が悪かったゆえ。作品への賛辞惜しむものではありませぬ。特撮ものは『ウルトラセブン』が一番好きです。2011/03/20
キャプテン
76
★★★★☆_「緊急特番!珍獣ハンターキャプ!未確認モンスターを追え!フェア」第三弾。《神話の世界が現実に⁉︎巨大モンスターを追跡せよ!》光る巨大コウモリ、謎の巨大ヘビなど、耳を疑うような怪獣の目撃情報が届いた!調査だ!今回はくじけぬ!【調査結果:怪獣がでかすぎて泣きました。怪獣の謎を一早く調査する気特対の皆さんこそ、真の珍獣ハンターです。チームワークって素晴らしいですね。神話の世界が許された世界、考え方がとても面白いし、豊かだなと思いました。意外に読み易く、誰でも楽しめるSF作品になっています。すごい】2017/04/08