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創元SF文庫
レモン月夜の宇宙船

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  • サイズ 文庫判/ページ数 498p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488731014
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

SF研究家、翻訳家、作家として活躍し愛された野田昌宏。その作家活動の第一歩となった作品を表題とした第一短編集を大幅増補、書籍初収録短編一編と初期の傑作エッセイの数々を加えて贈る。生涯の名台詞となる「SFってなァ、結局のところ絵だねェ」が誕生したエッセイ、生涯の愛称となった「宇宙軍大元帥」を初めて名乗った小説風記事も収録した。詩情に満ちた名品ぞろいである。

著者等紹介

野田昌宏[ノダマサヒロ]
1933年福岡県生れ。学習院大学政治経済学部卒。『「科學小説」真髄』で第16回日本SF大賞特別賞を受賞。2008年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MICK KICHI

71
蓋し名言「SFってのは、結局のところ絵だねェ」「宇宙軍大元帥」の初出エッセイと初期短編集。 野田氏と悪友が奇遇にも知り合った大富豪が、ヴェルヌばりのロケットで月世界旅行を試みるドタバタ奇譚、表題作「レモン月夜の宇宙船」を始め、テレビマンというスタンスで書かれた独特の視点から軽妙な味の作品が魅力的。タイムスリップもの、怪異譚、予知能力etc。表題作の他、「火星を見た尼僧」の30年に及ぶ火星探査とそれにまつわる予知能力の結末の余韻に惹かれる。 野田さん小百科には、野田さんが携わられた懐かしのポンキッキネタも。2020/09/09

亮人

25
野田大元帥の独特の名調子が好き!!そして野田さん自身が主人公で虚実入り混じったホラ話ふうのSF小説ばかりで楽しい!!オールタイムベストの常連の表題作は調子が掴めなくてぴんと来なかったが、姉妹篇の「ラプラスの鬼」がイイ。他にはネットCATVの双方向性を予見した「五号回線始末記」がSFとしても素晴らしい。後半のエッセイ集「SFパノラマ館」も、楽しい。特に古書収集のライバル・伊藤典夫に対する疑心暗鬼に大爆笑。「謎の美人姉妹」のアンチ「据え膳食わぬは男の恥」っぷりには驚いたが、これこそが古本者の真の姿か!?2013/02/21

緋莢

20
「ひらけポンキッキ」、「料理の鉄人」などのTV番組を制作、「キャプテン・フューチャー」シリーズの翻訳を手がけた著者。その著者が亡くなった2008年に刊行された本。小説とエッセイが収録されています。100年も前の作家、ステファン・ラドクリフという作家のことを調べている内に、彼の住んでいたアパートの住所が書かれているものを見つけ、興味本位で訪ねると、そこにいたのは…「ステファン・ラドクリフの薔薇」(続く 2020/12/17

月世界旅行したい

14
昔読んだ。すてきな話。2015/01/27

白義

11
テレビマンとしてポンキッキーズといった多くの名作を生み出し、ガチャピンのモデルでもあり、SF者としては世界有数のスペースオペラの研究家、東洋最大のSF雑誌コレクターであり更に数々の名作スペースオペラを翻訳……そして何より自身もそのすべての要素が虚実皮膜の世界に渾然一体となった名SF小説を送り出してきた著者の世界が一望できるオールタイムベスト級の短編&エッセイ集。独特の、親しみと馴れ馴れしさが一体化したなんとも言えぬ文章のリズムに自然と交じるきれいな大法螺なんとも詩情のある余韻、頭に鮮烈に焼き付く絵の美しさ2018/01/21

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