創元SF文庫
緑の草原に…―田中芳樹初期短篇集成〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488725211
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

豊穣な物語世界を紡ぎ続ける作家・田中芳樹。後の名高い傑作シリーズの数々へ結実する、原初の煌めきを宿した短篇群を全二巻に収める。第一巻は、第三回幻影城新人賞を受賞して作家としての出発点となった表題作を劈頭に、時を遡り続ける恋人たちの逃避行を描いた「いつの日か、ふたたび」、宇宙を舞台に航宙士たちの人間模様が交錯する佳篇「流星航路」ほか〈幻影城〉に発表した10篇を収録。著者の輝かしい軌跡を辿る初期短篇集成。

内容説明

豊饒な物語世界を紡ぐ作家・田中芳樹。『銀河英雄伝説』『アルスラーン戦記』といった傑作に結実する、原初の煌めきを宿した作品群を発表年代別に全2巻に集成。第1巻は、第3回幻影城新人賞を受賞して作家としての記念すべき出発点となった表題作をはじめ、小惑星航路を行く航宙士たちの人間模様が交錯する詩情豊かな佳篇「流星航路」など“幻影城”に発表された9篇を収める。

著者等紹介

田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院博士課程修了。78年「緑の草原に…」で第3回幻影城新人賞を受賞してデビュー。88年『銀河英雄伝説』が第19回星雲賞を、2006年『ラインの虜囚』が第22回うつのみやこども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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山本真一郎

35
読了。作家田中芳樹の初期の短編集。とても面白かった。珠玉の短編集と言って良いだろう。「アルスラーン戦記」の完結巻を目前にしてこういう本が読めた事と、全ての短編が未読だった事は僥倖というべきなのだろう。殆どの短編は未来の宇宙が舞台になっていて、今読んでも然程違和感が無い。ここから「銀河英雄伝説」へと繋がって行くのだろうな、と考えると中々に感慨深いものがある。軽いミステリあり、サスペンスあり、ハードボイルドあり、エンターテイメント小説としては申し分無いと思う。もう一冊出ている短編集にも早速取り掛かる事にする。2017/11/28

流之助

33
作者の初期の短編集。銀英伝の世界観に通じるような舞台設定のSFものや、デスゲームものなど、舞台はあれど主人公はみな好漢。文章の感じも大好きな田中芳樹節が全開といったところ。トリプルエイトの物語をもっと読んでみたいな。「黄色の夜」で、主人公がおんぼろトラックのクラクションと会話をしているシーンがすき。このぼやき節!2018/02/06

緋莢

20
李家豊時代の、雑誌「幻影城」に掲載された9つの短篇を収録した本。表題作はデビュー作。海、植物があり、重力、大気成分ともに地球とほとんど異なることのない惑星に、調査隊が三度派遣されたが、三度とも誰も帰還しないため、その原因を解明するよう依頼されたIPO(惑星間保安機構)の捜査官が主人公の話。この話が一番好みだったかな(続く 2022/10/08

アルビレオ@海峡の街

14
田中芳樹氏の初期短篇集。よく考えてみると、銀英伝とアルスラーン(当時発刊されていたところまで)、創竜伝を少し読んだだけで、後はまるで読んだことがない。短篇などは本当に初めて読む。40年以上前の作品なので多少の古さはあるが、アシモフやブラッドベリっぽいテイストも感じるとても硬派なSF作品だった。「流星航路」「懸賞金稼ぎ」あたりが好みだったが、どれもハズレなし。2021/08/08

サン

14
銀河英雄伝説やアルスラーン戦記の田中芳樹さんの初期作品を集めた短編集。初めて読むものばかりで楽しめました!田中芳樹さんの独特な言葉回しや表現が好きです。2017/10/21

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