創元SF文庫
ペルセウス座流星群―ファインダーズ古書店より

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  • サイズ 文庫判/ページ数 438p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488706081
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

星降る夜に扉は開く──広大無辺な宇宙と、ささやかな日々の営みの交錯。古書、望遠鏡、チェス盤や鏡がもたらす、異界への招待状。《時間封鎖》の著者が新たな側面を見せる、珠玉の連作短編集。

内容説明

“発見者”の名を持つ謎めいた古書店を接点として、広大無辺な宇宙とささやかな日々の営みが交錯する。古書、望遠鏡、チェス盤、鏡―ささいなきっかけがもたらす非日常への誘いは、やがて秘められた世界、正気と狂気の狭間へと、人々を導いてゆく。ヒューゴー賞・星雲賞を受賞した『時間封鎖』の著者が新たな側面を見せる、時に妖しく、時に幻想的に描かれた、珠玉の連作短編集。

著者等紹介

ウィルスン,ロバート・チャールズ[ウィルスン,ロバートチャールズ][Wilson,Robert Charles]
『時間封鎖』でヒューゴー賞・星雲賞受賞

茂木健[モギタケシ]
1959年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

68
SFだと思って読みはじめたらオカルトでした。しかも繰り出される奇想天外な発想は文字どおりの神秘学!SFテイストの強い作品もコスミックホラーという雰囲気で、作品ごとのビターな結末もなかなか好みの筆運びで、存外の掘り出し物でした。2015/12/29

七色一味

37
読破。装丁とタイトルに惹かれて購入。見た目がこんななので、ほのぼの系ファンタジックな物語を期待してましたが、そういう面ではちょっと期待はずれ。あと、翻訳がちょっと固い感じがします。☆不思議系の話、ハード&科学的SFいろいろ取り混ぜて語られる物語は、ちょっと薄ら寒い感じの怖さもあります。2015/04/11

GaGa

37
面白かった。この作者は短編も上手い。「無限による分割」「薬剤の使用に関する約定書」が抜きんでて面白い。どちらもネタバレになるので詳しくは書かない。「パール・ベイビー」はもっと違う形で結んで欲しかった。アイディアとしては面白かっただけに少し不満。「アブラハムの森」「街のなかの街」はSF作家と言う人種が必ず書くといっていいありふれたテーマながら、なかなか湿度を持った文章で読ませてくれる。2013/07/03

かとめくん

17
ロマンを感じるタイトルとサブタイトル(ファインダーズ古書店より)に惹かれて読んだが、イメージは大違い。どちらかというと怪奇・幻想小説の要素が強かった。登場人物も陰のある人が多いし、ちょっと重かった。最初の「アブラハム」っから一発食らったし。SF味の強い「無限による分割」が古本屋の設定も生きていて面白かった。「薬剤の~」も起承転結が明瞭で良かった。「パール~」コミュニケーションの取れない異生物はけっこう不気味だ。「ペルセウス~」「街の~」「~ユリシーズ」主人公が放つ陰の気に寄ってくるものあり。特にユリシーズ2013/03/05

おーすが

15
ちょうど、あぶらののった、というようなパワフルな筆致で時間と空間を超えさせてくれる一冊。マジカルだけど甘くないところがとっても好み。古書店ファインダーズを軸に世界がぐにゃぐにゃする9編。アブラハムの森、街の中の街、ユリシーズもよかった。プラトンの鏡も。表題作も。もっともっと読みたかった。濡れて光る街をやみくもにあるいて古書と魔法の古道具がギュッとつまったその店にたどり着きたい。ただし、バッドエンドは不可避。2020/04/28

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