内容説明
40億年におよぶ地球の時間封鎖を解くと同時に、謎の超越存在“仮定体”は巨大なアーチを出現させた。それをくぐった先は、未知の惑星“新世界”。人類がこの星と自在に行き来をはじめて30年が過ぎたある日、失踪した父親を追って一人の女性が“新世界”に降り立つ。一方、この地に不思議な能力をもつ少年が生まれ、大陸を謎の降灰が襲った。“仮定体”の謎にせまる『時間封鎖』続編。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
35
「時間封鎖」がそれなりに完成されていた作品であったので、全く登場人物を変えての仕切りなおしは良かったと思う。割と展開的にはレトロ感漂う内容。オーソドックスに楽しませるよう話が進み、完結編への橋渡しか?楽しめましたが、新しさと言う点ではごっそりと失われた気がします。三作目の原題は「Vortex]とのこと。どのような「渦」を巻き起こしてくれるのか期待します。2011/06/20
KAZOO
22
前作も読んでいるのですが、時間がたっていることとあまりに印象がうすくこれが続きであるという意識が余りありませんでした。あまりSFらしさを感じないような物語で逃亡劇のミステリーのような感じですが。まだこの続きがあるようですね。全作そろってから読み直すのがいいのかもしれません。2014/07/07
miroku
21
謎は謎を呼び最終巻へ!2020/06/05
いおむ
19
結構楽しめました!次読まないと!2024/09/24
もち
15
「そして、永遠に生きたいと願ったのだろうか?」◆時間封鎖後、新たなゲートが開かれてから30年。流星雨の夜に灰が降った――。父の行方を追うリーサは、謎の少年たちと西を目指す。灰から生まれる歯車、チューブ、眼を持つ薔薇。旅の果て、彼女らは何を知る。■シリーズ第2作。桁違いの時間が経過する前作に比べ、降灰と正体不明の発生体、とネタ自体は小ぶり。密度は高く、急転直下を繰り返しつつ、人間模様と新世界の謎に迫る。全てが一掃されるラストシーンは、圧巻の一言。2019/09/26