内容説明
この世界には、実はあちこちに目に見えない扉があって、そこをくぐり抜ければ、こことは少しだけ違う別の世界へ行ける。それがカレンの生まれ持った不思議な力。そして今日まで封じ込めて暮してきた力だった。だが最愛の一人息人の前に、謎の“灰色の男”が現れるに及んで、彼女は意を決した。秘密の扉を開くのだ。世界から世界へ渡る探索と追跡の旅。詩情溢れるSFファンタジイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SINKEN
5
【総評】★★★☆☆【感想】原題は『Gypsy』。別世界への扉を開く特殊な能力を持つ姉弟達。その能力ゆえにありきたりな生活が送れず、同じ能力を持つ別の存在からつけ狙われ、流転の日々を余儀なくされる。自分達の出生の謎と帰るべきホームを探すために行動を起こすが、意外な真相が待ち受けていた。パラレルワールドを扱ったファンタジー寄りなSF。途中結構ハラハラする部分もあり、サスペンス的な盛り上がりも○。2018/04/23
白い駄洒落王
1
可もなく不可もなく。2013/04/17
あや
1
素晴らしかった。『時間封鎖』同様、登場人物たちの人間ドラマが読ませる。自分の居場所、“ホーム”……何度も出てくるそれがとても印象に残った。心に染み入る作品。ストーリーテリングも巧みで、本当に面白かった! ウィルスン、もっとどんどん訳してほしい!2009/04/16
パカゲニー
0
パラレルワールドを移動できる、秘密のドアを見つけそこから違う世界へ。そういった能力を持つ3兄弟の苦しみとその血を受け継いだ息子との能力の秘密と自分捜し。それぞれの葛藤がうまく描かれていた。2017/11/21