内容説明
敵星セタガンダ帝国の皇太后が急逝し、マイルズがバラヤー代表として派遣された。だが行く先々でトラブルを引きあてる彼のこと、今回も…。遺伝子管理によってセタガンダを支配してきた皇太后は、帝国のゆきづまりを察知し、密かに大きな賭けに出ていたという。そしてその死に乗じて銀河を揺るがす陰謀が。後宮に残された美女たちのため、彼は厳命を破って単独行動に出るが。
著者等紹介
小木曽絢子[オギソアヤコ]
東京女子大学文学部英米文学科卒
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感想・レビュー
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こふく
20
今作は冒険などの奇抜さはないものの、謎多きセダカンダの内情に迫るストーリーでやっぱりラストには心が震えた!ずっと駆け引き!マイルズってば!鼻持ちならない奴と思ってたイワン。前作のイワンの誕生に続き、本作で更に好きになっちゃう。平安貴族を模したホートの世界にもどっぷりです(個人的にはヤプーのイース女性の方が近いイメージ笑)2020/10/28
Masa
18
読了。今回はじめて、時系列順に読んでいないことを後悔しました。もちろん、本作だけを読んでも全く困ることはないのですが、マイルズの年齢が前後するのでかれの成長を正しく終えていないような気がして。物語自体は相変わらず最高で、イアンたくさん出てきて嬉しかった(『バラヤー内乱』を読んだあとでかれの姿を見れたのは本当に感慨深い)。日本のある時代を下敷きにしていると知って納得。源氏物語なんてちゃんと読んだことないのにビジョルドは読んでる! 自分も……読む、かな……?2019/03/12
鐵太郎
16
日本の平安時代をモチーフにしたという、幻想的で恐ろしいセタガンダの世界、堪能しましょう。トンデモなアジアンテイストじゃないし。さすが、ビジョルド。 この原作について、ゼータガンダムなんたらと2chで遊んだっけなァ。(笑)2005/07/09
本の蟲
13
『ヴォンコシガン・サガ』邦訳第8作。時系列は『ヴォル・ゲーム』のあとでマイルズ22歳の頃の物語。バラヤーの仇敵であり、第1作から名前は出ているセタガンダ帝国が舞台。外交使節としてセタガンダの国葬に招かれたマイルズだが、いつものようにトラブルに巻き込まれ、さらにいつものように自力で解決しようと独断先行で突き進む。自覚のある天才ってつくづく厄介。部下に持ちたくない。わかりやすいバラヤーの封建社会と違い、セタガンダの権力構造は摩訶不思議。複雑だなあと思っていたら日本の平安時代がモデルだとあとがきで知る。マジか2020/10/03
Ribes triste
13
若きマイルズの冒険譚。セタガンダ帝国皇太后の国葬に赴くも、帝国を揺るがす陰謀に巻き込まれる。恋心ゆえに事件解決に奔走するマイルズが可愛い。ビジョルドの物語は読み終えてHappyな気分にしてくれるのがいい。2018/01/07
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