出版社内容情報
あるときは辺境惑星の一介の中尉、あるときは極秘任務に就いた傭兵艦隊の提督――二重生活を送るマイルズは、隠密作戦を成功させたが敵に追われ、艦隊を引き連れて地球まで逃げてきた。だが運悪くTV局に正体を悟られ、とっさに「傭兵提督は私の非合法なクローンなんだ!」とでっちあげたまではよかったのだが……魔手は忍び寄る。『ミラー・ダンス』の前日談にあたる名作。訳者あとがき=小木曽絢子
内容説明
ある時は辺境惑星の一介の中尉、ある時は極秘任務に就いた傭兵艦隊の提督―。二重生活を送るマイルズは、隠密作戦を成功させたが敵に追われ、艦隊を引き連れて地球まで逃げてきた。だが運悪くTVレポーターに正体を悟られる。とっさの機転で「あの傭兵提督は、わたしの非合法なクローンなんだ!」とでっちあげたまでは良かったのだが…。想像もしない災難が。痛快活劇第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masa
18
読了。もうたまらなく面白かった。ストーリもまったく退屈させられないし、キャラクタの魅力も相当。お気に入りはイアン。よくもまぁ、あんな魅力的なキャラクタをあんな魅力的に配置できるものだと、もう「すごいなぁ」の一言です。これからデンダリィ傭兵艦隊のみんながどうなっていくのか、本当に楽しみです。2019/01/10
鐵太郎
14
「立派な士官なら、会社の売店では買い物をしないものだ」 ・・・指揮官としては立派なセリフですが、男としては最低ですな。(笑) 2005/05/28
ノベツ
11
嘘から出た真系ドタバタ劇だが、クローン問題以外にも、バラヤーの歴史、反乱組織、誘拐、懸賞金、暗殺、消えた資金、怪しい上司、プロポーズ、等々が絡み合う。濃密! 長文感想⬇ https://note.com/nobetsu/n/n90e87f3238c9 2020/10/24
本の蟲
10
『ヴォルコシガン・サガ』2作目。前回の騒動から7年。惑星バラヤーの帝国軍中尉にして、独立傭兵艦隊提督という二重生活を送っているマイルズ。ある隠密作戦で恨みを買った他星系の追手から逃げて、しばらく地球に滞在することになる。ところが帝国からの活動資金が届かず、資金繰りにあえぐことに。さらに現地のTVレポーターに正体がばれそうになり「件の傭兵艦隊の提督は、私の非合法なクローンだ」と言い逃れる。「おいおい、またでっちあげかタイトル詐欺か」と思われたが、今度は金と政治と身内がからむ、複雑な事態へ突き進むことに。(続2020/09/21
Ayah Book
9
相変わらずおもしろいです。痛快活劇スペースオペラ。複雑な立場のマイルズが更に複雑な立場へ。政治的な思惑が絡んだ事件が色々起きてストーリーもすごくいいんだけど、やっぱりマイルズはじめキャラの魅力が素晴らしい。エリとイワン最高に可愛い。2019/05/27