創元SF文庫<br> ティモシー・アーチャーの転生

創元SF文庫
ティモシー・アーチャーの転生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488696146
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ジョン・レノンが死んだ日、エインジェルは愛した人々と過ごした70年代の日々を回想しはじめる。みんな死んでしまった。ビートルズ狂だった夫ジェフ。彼の父親アーチャー主教の愛人だったキアステン。そして最後には、主教その人も。キリスト教を疑い古代文書の解読にあたっていた彼は、ひとり死海へ赴き謎の死をとげたのだ。が…。『ヴァリス』に始まる死と救済の三部作完結編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Vakira

32
もし俺の彼女が急に二重人格になってその一人が今は亡くなった昔憧れていて女性だったとしたら・・・これは本当に二重人格なのだろうか?それとも降霊なんだろうか?そして どちらの人格になって欲しいのだろうか?昔の憧れをとるのか?今の彼女オンリーに戻って欲しいのか?葛藤だ~ もしくは一粒で2度美味しいって思うのか?俺だったら後者かな。いやいや精神分裂してしまうかも。この物語。主人公は女性で逆のパターン。 2018/02/02

どどんぐり

2
ビートニック幻想破壊以後も何かを信ぜずにいられなかった心清らかなアメリカ人の魂のよろめき。小説としてはアレだというのはもっともなんだが、ヴァリス3部作では一番好きだ。主人公が歯痛によって「神曲」を愛するようになるくだりが泣ける。極々個人的な神秘体験としての読書。2009/06/10

カン

1
この本含めてヴァリス三部作って言うのは違うと思います2019/05/15

しょう

1
ヴァリスから読んで三部作最後の作品。SF要素は無いのに不安にさせる世界感。ただ宗教的な要素が強いのでそのへんの知識が増えてから読むとまた違った感想になりそう。最初にしては感想書くの難しい作品選んじゃったな。2年後ぐらいにまた読みたい。2013/12/11

かふ

1
カルト的なものに対する対決と理解が狂気のシステムによって呑み込まれていく。何かに依存せずにいられない身体性。狂気のメカニズム。語り手のエインジェルは堕天使な存在。アーチャー主教との神学論議は現実とフィクションとの狭間で神を愛しながらもがき苦しむサタンだ。60年代後半の麻薬漬けのアメリカはダンテ「地獄篇」さながら。そこからのサルベージはあるのか?ダンテの『神曲』をモチーフとして、ウェルギリウス役がアーチャー主教なのか、分裂病のビル・ランボーグはベアトリーチェなのか。ディックがもう一つの「神曲」へと導く。2011/11/02

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