内容説明
ジェミニ星系デクストロ第二惑星で人類が出遭った種族は、カイバーと呼ばれた。全身を金色の甲殻に覆われた彼らは、言語学者・高橋恵子から恐るべきスピードで人類の知識を吸収していくが、奇妙にも自らの文化を語ろうとはしない。一方、デクストロはノヴァ化を迎えつつあった。英米SFの最前線に立つ二作家が放つ意欲的ファースト・コンタクトSF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
5
88年の380円の初版を読んだ。260頁ほどの手頃な厚さ、加藤氏のカバー、ファーストコンタクト+連星系のノヴァネタで、面白くないわけがないのだが・・延々と引っ張った割にモヤモヤが残る感じは、セーガンの「コンタクト」にも似ている。主人公の言語学者は日本人女性(高橋恵子)だ。ハイドの地底エクソダス「大洞窟」に登場する日本人地質学者原田はイニシアチブを取れる立場と能力があったが、本書の恵子やコンタクトのエリーは立場上押しが弱い。だが、構成の巧拙はさておき、日本人と風土の捉え方が至極至高で感心しきり。★★★★☆☆2015/12/01
あや
0
プロローグが三十三間堂というのが凄い(笑)。終盤の展開には息を呑んだ。やはり、自分たちの理解が及ばないものというのは恐ろしい……。2009/04/12
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