内容説明
コブウェブ・ステーションでは太陽系最大の機密研究が進行していた。敵意を持つ知的生命体を発見するや、急襲し破壊するにたる力を有した人工生命体の開発である。…が、その１７体の人工生命体が、研究ステーションを壊滅させ、いずこかへ逃走した！やがて追跡チームが編成される。獲物の暗号名は、“ニムロデ”。新時代の本格派が放つ大型ＳＦ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
5
86年刊行のシェフィールドの長篇。『星ぼしに架ける橋』で建造された宇宙エレベーターがマッティン・リンクに取って代わられて遺物となった時代。太陽系を中心に半径58光年の宙域を他の異星人とともにステラー・グループを形成していた人類は、さらなる版図拡大を目指していた。そのために開発された人工生命体が宇宙ステーションを突如攻撃し、逃走。追跡チームが急きょ編成され、その後を追うが…。サスペンスフルな展開もスリリングだが、異星人たちから人類の好戦的とみられていることが印象的。人類の変容していくラストには驚愕した。2024/11/22
goldius
0
ニムロデとは人類に反逆した機械知性戦闘体。１７体のその１匹を狩るだけの話。売れたらシリーズにしようというのがミエミエだが、こんな調子で量産したらローダン以下である。シェフィールドは「プロテウスの啓示」と「星ぼしに架ける橋」だけ読めばいい。2004/04/11
