感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
23
87年(昭和62)の430円の文庫初版。“ダーコーヴァ年代記”の時系列的な初巻で、少なくとも8作をものしてから原点へ戻った。地球派遣軍の植民船が重力嵐に飛ばされて未知の惑星へ不時着している場面から始まる。艦体の損傷や死傷者の確認でてんてこ舞いの描写は食い付きが良い。もちろん、ここまでのシリーズで、この惑星がのちにダーコーヴァになる事、地球人との再会が2千年後になる事は幾度も言及されている。叙事抒情ファンタシーの色濃いブラッドリー会心の一作と言える。本書からシリーズに入れた人はラッキーだよ。★★★★☆☆2025/04/19
鐵太郎
12
ちょっとねじれた感じのファンタジーという形だったダーコーヴァに、このような「はじめの日」を付けて、これで作家はこのシリーズを終わりにしようと考えたようです。しかし、これによって骨太のしっかりした土台が作られたものを、ファンはもう手放しませんでした。これ以後、ダーコーヴァ年代記は少し形を変え、もっと精緻な世界となって再開します。2009/05/18
七色一味
8
読破。再読。始まりの物語。この「ダーコーヴァ年代記」もそうだし「パーンの竜騎士」もそうだけど、結局忘れられた世界なんだよね。2017/02/15
でんか
5
蔵書整理で再読中。時間軸的には一番最初の本。そんでもって、ちからを持つ子を授かるジュディス。とりあえず、血をつないでいくために誰が誰と誰の子で、って記録取るってのが妙にリアルだった。そうね、船に乗ってきた人間は、限られた人数しかいないもんなー。2017/10/20
Dちょ
3
日本の発行順に読むと「これがこの星の始まりか…」と色々思い返して涙腺が緩みそうになった。直前に風のこととかあったしなぁ。2010/11/23