感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
17
83年（昭和58年）の380円の初版を読了。解説にもある通り、本邦ではサイドストーリイの「ドルセイ魂」と「ドルセイの決断」が先に刊行されてしまった。やはりここは主人公ドナルの若き日の本書を読んでおかないと。ドナル物語は単に若者の艱難辛苦の成長譚ではない。逆に彼は軍人惑星の血筋の良い一家の次男で、士官学校を首席で卒業している。そこらの馬の骨とは違うし、才覚も体力も無い自分が感情移入するにはかなり難がある。但し、ローダンには時間（不老不死）があったがドナルは通常人だ。既知宇宙の平和統一へ急がねば。★★★★☆☆2020/06/22
鐵太郎
3
天才的な軍人が人類に正しい道を示す、というパターンです。ドナル・グレイムが本当に人類の革新を信じ、人類を守護することを実践したのなら、これは素晴らしい。彼はほかの人間たちとはまったくちがった人間だった。と呼ばれる天才が世の中を導くのならそれも良し。しかし、このシリーズは、そんな単純なデウス・エクス・マキナで逃げるようなシロモノではなかった。 チャイルド・サイクル・シリーズ第一巻、読み直してみたけど、完結で無駄のないきびきびした文章、見事な展開。面白い。2009/01/21
goldius
0
なんとストーリー展開の速いお話だったのか！ 士官候補生ドナル・グレイムはこの一冊で12の恒星系国家の頂点となり、 600億の人民を指導する立場になっちゃうんだ2006/03/15
wang
0
人類が複数の星系に進出する時代。各星系では独自の進化をし特徴ある人類となっていた。ドルセイは軍人として特化した。主人公のドナルは中でも名門の家系。次々と功績を挙げ星系の軍事司令官にまで昇進。そこで全世界を支配しようとする陰謀と戦うことになる。軍人らしい特徴が凜々しい。実は洞察力に優れた血も受け継いでおり、奇襲攻撃など奇抜な戦法で逆境を切り抜けていく。2018/12/03
