感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
2
85年の初版(430円)を読んだ。カバーは判り易い図柄で、主要な登場人物と意味ありげなロケーションを描写している。内容は、ソフトRPGと言うかロードアドベンチャーと言うか、本人次第で危険を避けられる設定の、割と平坦な一ヶ月程度の冒険譚が続くもので、途中で本書の題名が思い出せなくなって何度もカバーを見返した。邦題は凝り過ぎだと思うが、最後の謎解きで意味が通じる。主人公たちは“選択された”人々で、その言動を含めて突っ込み処多々ある作品なのだが、人類の未来への隠し札(いずれは正札)の発想が興味深い。★★★☆☆☆2015/03/15
マサトク
1
シマックの未読作品を掘っていたらとんでもなくヘンテコな作品を掘ってしまった……という感じ。それぞれの住む世界から集められた6人の集団が、人の気配のない、遺跡だけかある不思議な世界を旅する……という話。面白いのだけだど、うん???という展開になる。おとぎ話的、ゲーム的だなあと思ってたけど、安田均師の解説でTRPGだ!と看破されて膝を打ったところはある。作者がどれだけの意図があったかは分からんが、なるほどゲーム的ではあるなあ。シマックファンならせひ。2024/02/02
sugsyu
1
行き当たりばったりに書いてるとしか思えない、緩い展開。読みやすくはあるが、ゲーム的な小説が溢れる現代にわざわざ読み返す作品ではなかった。完全にタイトル負け。2023/04/23