感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
21
83年(昭和58年)の500円の初版を読了。カバーは主人公ダンカンと魔女の血脈のダイアン。なぜダイアンの服が“いらっしゃい”的な格好なのか判らない(F系バトルのイメージなのか)。これでシマックの作品は全て読んだ。本書は78年の一番厚くてしかもF系なので最後まで積読だった。世の中の進歩や平和を妨げる妖魔(地球外生命?)が跋扈する、現代とほぼ同じ時代のパラレルな地球が舞台。古文書の真贋を見極める旅にでた人間と土着の異形世界の者どものロードアドベンチャー。天翔けるワイルド・ハンツマンは一体何なの?★★★★☆☆2020/08/06
Yoshiyuki Kobuna
7
創元推理文庫SFマークから出ていたシマックの慈愛に満ちたファンタジーロードノベル。シマックに限っては、ご都合主義でなく優しさと呼ぶ。翻訳が雑。2019/06/21
aki
1
シマック晩年のヒロイック・ファンタジー。イエスと同時代に書かれたイエスの言行記録が見つかった。オクスフォード(オクスンフォード)にいる賢人に真偽を確認してもらうためにブリテン島北部を出発した主従の旅の物語。異界からやってきた妖魔がブリテン島を蹂躙しており、居住地の外は敵だらけ。その中を突破して目的地にたどりつけるのか。旅を進めていくと、修行者、魔女、妖精、悪魔など旅の仲間が増えていくが、彼らはキリスト教以前の異教に属している。キリスト教と多神教の融合がテーマかしらん。HF特有のご都合主義がほほえましい。2019/05/29