感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
18
コロナ消化。81年(昭和56年)の360円の初版を読んだ。著者はハードとF系SFの両刀遣いで、本書は“著者的F系”の橋頭保として最適な中短編集。先ずはスヴェッツシリーズの5編全部が載っている。タイムマシンで過去の“何か”を収集する任務を仰せつかるスヴェッツだが、そこはF系、何を回収して来るんだか…。巻頭作で表題作の「ガラスの短剣」は魔法使いウォーロック物で、このあとのシェアワールドの原点となる。巻末の中編「フラッシュ・クラウド」(突発的群衆)は転送移動ありきの世界で、その功罪を掘り下げて構成。★★★★☆☆2020/06/16
aki
2
「ガラスの短剣」は「終末は遠くない」(傑作!)の続編ですかね。魔法の源泉であるマナが有限の資源という視点で展開する、ウォーロックシリーズの一作。ただし、その設定を生かしきれていない。結末は「終末は遠くない」の二番煎じじゃん。ニーヴンは基本的にアイデアはいいんだけど、アイデアを発酵させることができない。しかもストーリーテラーではないので、せっかくのアイデアが宝の持ち腐れになってしまう。「フラッシュクラウド」も惜しいなあ。実際に「どこでもドア」があったら、もっと犠牲者が出ると思うぜ。行きはよいよい、帰りは…。2023/04/21
レオナルドディカプリオ
1
驚くようなアイデアがいっぱい ウォーロックシリーズは魔法を科学的に説明している部分が新鮮。スヴェッツシリーズもずっと読んでいられるくらい読みやすく面白かった。 2025/05/08
金木犀
0
1981.4初版 2008/04/13