創元推理文庫<br> ロシア・ソビエトSF傑作集 〈上〉

創元推理文庫
ロシア・ソビエトSF傑作集 〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 353p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488657017
  • NDC分類 983

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スターライト

7
革命前のロシア時代のSF5篇を収録。科学技術を社会に外挿し、風刺した作品が多い。ほぼ半分の量を「技師メンニ」が占めるが、前作である「赤い星」がレーニンらから絶賛されたものの本作は、理論的な面で批判されたマッハ主義に傾倒しているとして、評価されなかったらしい。主人公メンニとその後継者ネッチの論争を興味深いとみるか、退屈とみるか分かれそう。何しろ難解なのだ。巻末の編者深見氏によるロシアSF史は、労作。2013/08/27

roughfractus02

4
ロマノフ王朝からロシア革命にかけての5つの短編は夢の活用法を教える。遠い未来(「四三三八年」1840)と遠い宇宙(「宇宙空間の旅」1882)の夢は、書く今の力学で決定される(後者は監獄の中で書かれた)。また、革命的ユートピアに対する2つの試練は、実験によって自ら生きる土地ごと破壊される科学者(「液体太陽」1912)と革命後の火星移住によって階級意識を失って状況に流される大衆(「技師メンニ」)の悪夢に変わる。そして科学技術への過剰な夢は蘇生術の実現でペシミズムに変容する(「生き返らせないでくれ」1918)。2017/12/11

酔花

4
素晴らしい。「液体太陽」のように謎で読者を惹きつける作品もあるが、全体的にエンターテイメント色が薄いものが多く、決して読みやすいとは言えない。だが、どれも当時の社会背景を想起させるキーワードが散りばめられており興味深い。技術的側面から見れば確かに古色蒼然としている部分は否めないが、IFを想定することによって現実を描画するといった文化的・社会的側面は古びておらず、まさしく当社会でしか描かれなかったであろう傑作選。2013/11/20

thuzsta

1
SF史、ロシア史にとって重要な作品なのだろうが、「液体太陽」以外はあまり印象に残らなかった。だが、ガルヴァーニ動物電気やエーテルといった言葉から当時の科学知識がわかるし、労働や社会に対する登場人物の意見から当時の社会状況が伺える。そういった点では興味深かった。2011/01/25

nata

0
一番普通のSFらしい「液体太陽」、短いけれど気が利いている「生き返らせないでくれ」が面白かった。約半分を占める「技師メンニ」は彼の地のSF史上意義のある作品なのかもしれないが、読んでいて閉塞感、空虚さを感じた。また、他の方も言うように解説が充実している。2015/09/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/48024
  • ご注意事項

最近チェックした商品