創元SF文庫
タウ・ゼロ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784488638054
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

50人の男女を乗せ、32光年彼方のおとめ座ベータ星第三惑星をめざして飛びたった恒星船。だが不測の事態が発生する。生まれたばかりの小星雲と衝突し、その衝撃でバサード・エンジンの減速システムが破壊されたのだ。亜光速の船を止めることもできず、彼らはもはや大宇宙を果てしなく飛び続けるしかないのだろうか…?現代SF史上に一時代を画したハードSFの金字塔登場。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

201
面白い!物凄いイマジネーション。理詰めのSFに見えて人間模様にも力が入る。1G加速が事故で止められなくなった宇宙船。どんどん加速が続きウラシマ効果による時間膨張で外部宇宙との時間差が広がっていく。やがて宇宙船は光速に近づき、地球は滅び銀河は老化し宇宙はやがてビッグクランチを目指して収縮に。乗組員は宇宙の終焉と新宇宙の創造を見届けることになる。1970年の宇宙はやがて収縮するという現在のビッグバンとも異なる当時の最先端の考えに基づき書かれた壮大なドラマ。2021/11/16

えか

75
宇宙の加速膨張やら泡宇宙論やら、最近でもなんやかやと新たな発見で騒がせている宇宙創世の謎ですが、1970年代までの原ビックバン理論による宇宙の死と再生を真っ正面から描いたハードSFの傑作小説。とはいえ僕自身実はこの作品、読み通したのは恥ずかしながら初めて。チャレンジしたのは二十代半ば。この時は初っ端の男女のデートの場面にウンザリして、この作品もまたダラダラとした日常場面とSFの場面が乖離した面倒くさい作品だと思い宇宙船が発進する前に挫折。が、今回、読み通して、あの頃の自分の浅はかさを痛感しております。⇨ 2026/03/05

ねりわさび

65
1970年に書かれたハードSF小説。タウは相対性理論上の速度による時間遅延率という意味。光速に近づくことでタウはゼロになる。惑星探検中の宇宙船のエンジンが故障し、止めることもできず加速度を上げたまま船内時間の数週間で数十億光年の距離を放浪してしまう物語。つまり船外では地球時間で数十億年経ってしまう。船の乗組員たちは絶望の中、節度を重んじる派閥や享楽的な派閥などに別れながらも事態の収束へ奔走する。プロットが大変面白いのですぐに読み終えました。男女ともイケメンな描写なので実写化すると面白いのでは。2021/02/24

鐵太郎

35
1970年に書かれた「近未来」SF。四半世紀ごしに再読。この時点での科学のありったけをこめて描かれたのは、暴走したバサード・ラムジェット推進の恒星探査船の物語です。彼らは事故によって減速手段を破壊され、加速し前進するしかなくなります。どうすればいいのか。仮になんらかの方法で減速用エンジンを修理できても、相対論的な速度がこれだけ大きくなれば、地球に帰還できても数千年、数万年、もしかして数億年未来かもしれない。彼らはこんな状況でどうしたのか。究極のハードSFといわれたのもむべなるかな。2018/02/24

スター

28
難しくてわからないところもありましたが、減速システムが破壊され、止められなくなった宇宙船の行く末を描いた物語は、インパクトありました。 冒頭はロマンティックに始まりますが、途中から人間関係が重苦しくなり、考えさせられる作品でした。2018/06/25

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