内容説明
本書は、シリーズの名訳者である野田昌宏がハミルトンの遺族の了承を得て書きあげたオリジナル長編である。極寒の冥王星で、大出力の無線送信所を狙った連続爆破事件が発生。他の惑星との通信手段を断たれた冥王星は孤立寸前に…。出動したキャプテンは、現場に残されたミイラ化した足から、恐るべき陰謀の気配を感じとるが。雑誌掲載されたきりだった幻の作品を初めて書籍化。
著者等紹介
野田昌宏[ノダマサヒロ]
1933年福岡県生れ。学習院大学政治経済学部卒。『「科學小説」神髄』で第16回日本SF大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうけん
3
<勧> 創元SF文庫キャプテンフューチャーシリーズ全巻読了。自分勝手に思った事を年代の新しい順に並べると。僕が今これを書いてるのは2019年。文庫の発刊が2008年。そして作者野田昌宏がこの作品を書いたのは1983年。原作者エドモンドハミルトンが亡くなったのは1977年。キャプテンフューチャーシリーズのオリジナル最終話(短編)がハミルトンによって書かれたのは1951年。 オリジナルの終結から本作まで実に32年年。そして文庫化(実質的書籍化)までには更に25年の長い年月が経っている。感無量である。 2019/06/18
まー
3
翻訳者が書いただけあって、文体には全く違和感がなかった。ストーリーやアイディアも正統派のスペースオペラで、まさにキャプテン・フューチャー。だけど…。キャラの性格が原作とちょっと離れてるような気がした。感情表現を過度にしているために、クールなかっこよさが薄まり、残念ながら思ったほど楽しめなかった。野田大元帥は、人間臭いキャラにしたいと仰ってたので、それを意識したのだろう。筆者と読者でどれだけ想いを共有できるかが、楽しめるか否かの鍵になる。これがパスティース小説の難しい点であり、面白い所なのかもしれない。2014/02/03
Count_Zero
1
カバー折り返しイラストが粋。作品もハミルトンのに混ぜても全く遜色なし。良い作品でした2010/05/20
シャッチ
1
宇宙大元帥追悼 新キャプテンヒューチャーシリーズはもう読めないのか・・・2008/07/02
ほにょこ
0
★★★ 野田昌宏訳ではなく著のキャプテン・フューチャー。 ちょっとやり過ぎと感じるところはありましたが、楽しく読めました。これ書くの楽しかっただろうなあと思いました。 2015/04/14